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❖県外移動解禁を待って京都へ・②鹿苑寺(金閣寺)
この日の予定は鹿苑寺、龍安寺、可能であれば仁和寺訪問としていた。先ずはバスを利用して北に在る鹿苑寺へ向かう。
訪日観光に関して規制がかかり日本自体もやっと県外への移動が解禁なったばかりと十分承知の上でも、入口門まで全く人と会うことがなかったことに先ず驚かされる。
外国人好みの太陽の光に燦燦と煌めく鹿苑寺ではなかったが、生憎の雨のお陰で山水画のような佇まいに出会えたことは寧ろ恵まれた。
VIP待遇でもなく、人払いをしているのでもなく、写真加工のなせる業ではなく鹿苑寺全体で数えるほどの観光客しか目にしない。
修学旅行でざわざわと大人数で訪れ、光り輝く鹿苑寺を見て「ハイ次へ移動します」的な空気がそもそも存在せず寺院らしい静けさに包まれていた。
水の音が主役に成る
決められたコースを順に歩くだけで寺院内に入るわけでもない。それでも、人波の間から見る鹿苑寺ではなく独占状態で堪能できることはこの先もう二度と訪れないないだろうことが分かっている所為か自由度が無いコースでさえゆっくりと歩き楽しむ。
昔に家族と訪れた時は、まだ中学生で日本史の知識も浅く今日のようには響いてくるものはなかったように記憶している。家族と来ていることが意義あるような季節だった。同じ場所を、時間を変え、同行する人も変わると本の再読よろしく違う発見がそこには在る。
写真のタイムスタンプを確認すると撮り始めから最期の一枚まで約50分を要していた。