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窒息なしに空を見上げる
所用があり都内を抜けた。首都高はまるで三が日のような交通量の少なさでいつもの冷や冷やした進路変更を全く経験せずに走る。非常事態であることがひしひしと伝わる。
中央高速を走行しながら目に入る緑が本当に心地よかった。普段、ダイニングの窓から庭木の新緑を眺められる私たちはしあわせな方だが、それでも比較にならない緑の色の種類の多さが織りなす山は春そのもので圧倒的。
寄り道をした場所に山桜が緑の中で色を添えているのを見る。
手も届かない見上げる高い所で散り始めてはいたが都内ではすかっり葉桜に変わった桜がまだ花をつけていた。
マスクは勿論付けたまま車外に出たが、それでも、いつもマスク内の窒息しそうな狭い空間で息をしている所為か空の青さも手伝い解放感があった。
束の間の時間だった。
渋滞がないお陰で午前11時遅めの出発ながら、夕方前には都内に戻る。
日本中どこも感染に怯えていることには変わりはないのだが、それでも、自然が傍にあることは羨ましさと共に大きな癒しだと実感する。