緊急事態宣言解除の恩恵ナシ
経験しなくてはどうしても分からないことが世の中には多くある。
例えば、大病をしていない人には再発の言葉の意味は言葉通りに留まり深刻さや怯える気持ちをそこに添えることは出来ない。
東京は、まだ、緊急事態宣言解除には遠いが報道ではフライングしている人は出現している。そうした人々には、基礎疾患者の怯えた日々を想像もしていない可能性はある。
これほど「不要不急」の言葉を聞いたことはない。
それでも、上からの言葉と捉えた結果の行動であったり、村八分になりたくない、非難されたくない等消極的な人は、容易にこの状況(まだ解決策が出ていない中での宣言解除)でも今までの日常に戻ろうとする。
「不要不急」をお互いの為と前向きに捉え、全体の為に自分に出来る事の一つと考えるのであれば、解除宣言されても待ってましたと喜び勇んで我慢していたことを実行には移す前に、自身の目と頭を使って状況を判断できないものか。これは私の要求が高いのだろうか。
呼吸系基礎疾患者である私は、おそらく、後一年間近くは要注意の生活が継続すると諦観している。
行動、生活の内容はこれまでと変わる意識が必要だ。
外出自粛、行動自粛という荒療治の中で新しい生活スタイルを手探りし、案外とこれから先も続けられそうという方々もいらっしゃる筈。
もう少し、互いの為に、今懸命に働いてくださっている人のために、勇み足にならずこれからも続けていけそうな新しい生活スタイルを模索しませんか。
*タイトル写真:銀座ソニービル跡付近交差点・エルメス外壁