ユリの香りがほのかに満ちて
庭にカサブランカは似合わないようでテッポウユリを2年前に植えていた。花が開くまではかなり野趣あふれる勢いある育ち方をする。支えがなくては折れそうなくらいに空に向かって茎が伸びていく。
その茎の先に俯きがちに4~6輪を花を咲かせる。
参考までに以下:
学名 : Lilium longiflorum
科・属名 : ユリ科・ユリ属
英名 : Easter lily
原産地 : 日本
開花期 : 6~8月
花の色 : 白
別名 : 琉球百合(リュウキュウユリ)
テッポウユリは九州南部から沖縄にかけて分布するユリ科ユリ属の品種。
日本固有のユリとして知られ、明治時代に海外へと輸出される。
見事なほど真っ白な色を見ると、教会に愛されイースターに使われることに納得がいく。
庭で咲くユリは毎年5月末から蕾を大きく膨らませ、衣替えを知らせるように6月になる頃には、一斉ではないが蕾が一つ一つゆっくり開いていく。
花言葉の純潔・甘美・威厳の内純潔について:白いユリはカトリック教会において聖母マリアの処女性を象徴する花とされているところからきている。真偽のほどは定かではないが、ヨーロッパ人(おそらくカトリック教徒)は日本人が茶碗蒸しにゆり根を入れ食すことを驚いたという記事を読んだことがある。
いつもは超音波加湿器から微かな香りが撒かれているだが、ユーカリもラベンダーもユリの香りとはハーモニーを成さないようでアロマオイルを抜いてしばらく使うことになる。
テッポウユリの香りはカサブランカのように酔うほどの香りではない。けれども、挙手で私は此処です!と訴えることに対して、挙手などしなくてもその佇まいに存在を知らしめるような、静かながら凛とした涼しげな香り。
ダイニングの窓際ではユリとガクアジサイが部屋の主役になっている。