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日本の東西南北制覇を目指して:波照間島へ②北浜からペー浜へ
先ず、有人では日本最南端に位置する波照間島を地図で確認すると以下:
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与那国島と大差ない程、波照間島の位置は台湾のお隣りと説明する方が伝わり易い。改めてこうして確認すると東京から半日で辿り着いたことが不思議になる。
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八重山諸島へ毎年行く友人から、石垣島から他の島への移動では海が荒れることが多いとは聞かされていた。波照間島と石垣島間の移動では飛行機が運航せず船だけに限られている為、日程には予約している帰路石垣から東京行きの飛行機に搭乗するためにも余裕を持たせる必要があった。実際、私たちの帰路も乗船した一便の次の便は欠航になっていた。
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八重山諸島の中でもきれいな浜だと友人に薦められた北浜。
沖縄地方での方言で「ニシ」は「北」のことだそう。紛らわしいが実際地図上では文字の通り島の北に浜は位置している。
4月初めの訪問だったが既に海開きも済み、多少水温が低くは感じられたものの海で遊ぶ人らは多かった。
今回の波照間島訪問は私の「最南端へ行きたい」を叶えることが主たる目的だった為、海で遊ぶ準備は最低限。正確にはパートナーだけが海の中で遊ぶ展開。私もラッシュガードはじめ準備はしていたがきれいな海を眺めているだけでも十分だった。
波照間三泊の内、初日は夕方到着で全く活動出来ない。最終日は一便での離島になるため実質は二日間の観光。二日目のこの日が多少雲が多くとも島内観光に活用するしかない。
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友人から薦められていたもう一つの浜シタン群落がある浜は、そもそも訪れる人が少ないようで浜へ向かう人の流れも頼られず観光案内地図が少ない島内ではスマートフォンの地図で確認しながら辿り着く。
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浜シタン群落は波照間島東側のペー浜と毛崎海岸で見られる。竹富町指定天然記念物にもなっているそうだが、それを知らなくても樹齢数百年の木々らは魅了してくる。
今では自生する浜シタンは少なく、この浜のような群落や古木が生育している場所は珍しいそう。
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遊泳禁止地域という背景もあって北浜ほど人がいないのかもしれないが、寧ろ静かな浜で海を楽しむことが出来る。因みに、この日は私たちの外はペア一組が先にいらしていたのみ。
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島内には信号機は一機も設置されていない。電線に視界を邪魔されることもない空の下を自転車で走るのは心地よかった。与論島のようには島全体に大きな起伏がないこともあって特にレンタカーの必要性はなかった。
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自転車移動だからこそ駐停車する際の心配も少なく、上の一枚にあるようなとても小さな佇まいもこまめに撮影可能。
因みに、ブロックにある集落との表示に対して周囲には見渡す限り家は一件も見当たらず。このブロックを利用した案内は、勢力を保った台風が波照間を通過する事情を考えるとコストパフォーマンス良く風に飛ばされない案内なのかもしれない。
この日は、この後ペー浜から目的だった日本最南端へ移動する。