19:Kauai⑪ Waimea CanyonⅢ
夕刻が迫ってきた16時を過ぎて、まだ尾根伝いにドライブコースを辿る。
細やかな標識が等間隔で設置される日本観光地とは違い、頼りはGPSと対向車。というのも走行車両も時間的に少なく、この先に目指す展望台が本当にあるのかが不安になる道だった。対向車の存在は少なくともこの先最終は行き止まりな為、帰路の車はまだ見るものがあるサインでもあった。
ドライブコース最終地にある展望台を諦めたのは全島一本道が殆どとはいえ時間的に帰り道陽が暮れた街灯も少ない初めての道は走りたくなかった。
不安に襲われながらも車少ない山道を走った先に目的地「カララウ展望台」が現れた。この場所でなくとも山はガスがかかり易い。特に朝夕は尚のことだ。辿り着いた展望台は残念なことにガスがかかり殆ど向こうの景色は見えない。*上の写真16:19
風が吹き、一瞬その切れ間にナ・パリ・コーストの海が見えた。
ガスが取れずナ・パリ・コーストが見られなかった記事は知っての訪問ではあったが、此処まで遠路はるばる来て諦めがつかない。*16:34
双六の振り出しに戻るよろしく又ガスが深くなった後、明らかに海岸から吹き上げる風がガスを散らし始めた。山肌が見えた時に展望台に居た人々から声が上がり、諦めて駐車場に戻りかけていた人らを呼び戻す。*16:42
多国籍祈りチームの声が届き、見事に待っていた風景が広がり歓声が上がった。もう少し待ちたい、と皆が諦め切れず待っているのは言語は様々でも空気で伝わる。この後は笑顔での互いに写真撮影会となる。そういえば自撮り棒の淋しい人は見かけなかった。*16:47
最終的には17時頃にこの展望台を後にする。帰路、ワイメアの町では日本での盆踊りのようなお祭りが行われていて、休憩も兼ねて立ち寄った。町上げてのお祭りだろう雰囲気が映画のシーンのようだった。
今日の日程はレンタカー無しでは厳しい。タクシーを貸切るかツアーに参加するしか手はない。ツアーの場合、時間制限の為カララウ展望台でのガスのお出迎えがあった時は辛い。時間を記しているよう深かったガスが30分ほどでこの日は運よく晴れてくれた。ツアーにおいての30分間待機は厳しいに違いない。
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