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倫敦:London26 See you

 タイトル写真通り「Way Out」、私たちは旅の出口へ向かう。

 温かみがある出口表示。
 ロンドン滞在中殆ど地下鉄を利用しなかったことも含め、車渋滞を避けヒースロー空港への交通手段は迷わず地下鉄にした。
 イタリアでの地下鉄利用時のようなスリへの心配もほぼなく乗車できたことは、窓外を楽しむ余裕を与えてくれた。
 慣れない場所でのスーツケースを持っての移動はこれまでも経験済みであっても、特に行きとは違い重くなったスーツケースでの乗車は乗り込むまでは安堵出来ない。

 東京のように私鉄路線が幾社もあり、夫々の路線が幾つものルートがあることに慣れていた所為か、ロンドンのシンプルな路線は旅行者の身には有難かった。

 勿論、乗車位置マークなど無いが、押し合ったり、我先に、といった常識外れの行動も全く見られない。
 只、車内は向かいの人と膝が付きそうな狭さ、東京のように混んだ際車内奥へ詰めることは難しい、高さについても然り低い。
 空間としては狭いが、この日が偶然そうだったのか、とても静かで日本と変わらない印象を受ける。

 Tokyo(Haneda)ではなく「次はこの掲示板の中の何処へ行く?」、そうした旅行が出来る期間が一生の中で一度くらいは欲しいと、世界各地の地名を見ていると溜息をつきたくなる。
 そうなると私は、三度目の「Dublin」を択びそうになるかもしれない。これ程近くまで来ていてアイルランドへ行けないことは、本当に残念だった。
 次のイングランド旅行では、ロンドンの後はリバプールからダブリンへ渡りたい。

 ロンドンを敬遠していた理由は、利便性が良い国は後回しのルールの他にもう一つあった。
 アイルランド好きの私にとっては、英国のつい最近まで続いたアイルランド支配は許しがたい。あり得ない。イースター蜂起時・後の対応も到底納得いくものではない。
 けれども、そうした部分は譲ることが出来なくても、一方にシェイクスピア作品をはじめ、カズオイシグロ好きな作家、画家ターナー、デザイナーアレキサンダーマックイーン、音楽ではデビッド・ボウイ、ピンクフロイドはじめコールドプレイ、モリッシー、ハーツ、seafretとまだまだよく聞くミュージシャン多く存在している。大好きな映画についてもイギリス制作の好きな作品が多くある。
 文化、芸術の輩出は未だ続いている国、これは過去どのような歴史があろうともやはり否定できない。と、なればその国へ行って空気を確かめたかった。空の高さを見たかった。

 今回ロンドンの感想は、全くの時間不足。これからも何度か訪ねたい。

 

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