「スティング」
原題:The Sting
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:1973年 129min *TOHO午前十時の映画祭
キャスト:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ロバート・ショー、チャールズ・ダーニング、レイ・ウォルストン、アイリーン・ブレナン、ハロルド・グールド
ジョージ・ロイ・ヒル監督とポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードは「明日に向って撃て!」のヒットチーム。時代的にこの作品も外すわけがない、と誰もが確信する筈だ。
舞台は1930年代のシカゴ。親友というよりも先輩の弔い合戦に詐欺師フッカー(レッドフォード)は、賭博師ゴンドーフ(ニューマン)に全てを委ね命懸けの賭けをする。今でいう confidence game(コンゲーム)。
もう何回か観ていて、私にとっては confidence game の魅力などない筈とスクリーンで観る前は高を括っていた。
有名なポーカーシーンでの化かし合い。現代映画では、ここまで男性世界になるとノワールに成りがちだが、どこまでも胡散臭くても見かけは紳士。見せかけでも紳士。
もうこのポール・ニューマンの存在だけで作品、と普段の辛口記録と同人物に見えない発言。
女性も如何様にも化けるが、男性陣もスーツ一着で雰囲気を変える。
和服はくびれがある体形では美しく着こなせず、外見とは裏腹に細い体形では補正物で足りずタオルまで入れられる裏事情。
男性のスーツ姿を見る度に、やはりこれも民族衣装だと実感する。日本人男性よりも胸板があり、足が長い彼らの着こなしはきれいだ。
1973年、昔の作品の筈が全く色褪せない。舞台背景(街の絵)は今と違いCGで作るわけではないが、それが気になるかと問われるなら「否」。
オーケストラ並みの厚い音楽で飾り立てなくても、シンプルなメロディーで話は軽快に流れ、気が付くと見事に織られていく。
最初のシーン、只足元の映像だけで話の中に観る者を引き込んでいく。余計なシーンは無く、実にシンプルで際立たせるものを知っている。
俳優が揃い、台詞が少ない無い俳優もまた誰一人欠けてはならない輝きを添え一つの作品に集約されていく。
一度、大きなスクリーンで観たかった希望がやっと叶った日。
★★★★★
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