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14:Kauai⑥ Spouting Horn 潮吹き岩

 国内外の観光地を問わず時々遭遇する案内記事と現実の落差。米粒程をここまで拡大するのか、と現地まで訪れ今更どうしようもできない落胆。
 それがタイトル「Spouting Horn 潮吹き岩」だ。特に『伝説』の言葉がセットになっている時は要注意。私は端から胡散臭いとみていた。

 カウアイ火山噴火最後の場所。この冷えて固まった溶岩の所々に空いている穴に海水が入り込み吹きあがる、只それだけといえばそれだけ。一応観光地扱いの為、短い滞在時間中も入れ違いに人が訪れてはいた。柵向こうの海岸に降りられないことが滞在時間を短くしていたのだろう。
 私同様にがっかり感の元にすぐに去らない人々は、折角主要道路から離れわざわざ此処まで来たのだからもう少し「吹き上げてくれない?」ではなかったか。気持ちは解る。
 この日は写真でも伝わるように穏やかな日で波も荒くない分見栄えする吹き上げにはなっていない。
 このスポット周辺にある露店も至って一般的な観光地土産物店が多かったが、中にはデザイン性が高い民芸品を扱う店舗が幾つかありこちらの方が見ていて楽しかった。

 走行中助手席から撮った一枚。
 潮吹き岩へ行く途中R50からR520号へ入ったところから始まる「Tree tunnel」が見事だった。オーストラリアから持ち込まれたといわれる樹齢100年を超えるユーカリの大木が凡そ2㎞続く。こうした日本ではお目にかかれない風景に出会う旅先でのドライヴでの楽しさ。
 潮吹き岩をそれなりに楽しんだ彼とは違い私にとっては行きがけの見どころの一つは潮吹き岩ではなくこちらのユーカリのTree Tunnel だった。

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