
梅雨の沖縄旅行・如何に予算内に収めるかのゲーム的様相も含め:6 勝連城跡
この沖縄旅行では恩納村のリゾートホテルや島々は目的地ではなかった。
目指す所は宿泊施設も少ない南だった。
決して沖縄本島の南に見るべき場所が少ない為にリゾートホテルが進出しない訳ではない。島の東側に位置する海岸線では海に落ちる夕日が見られないことも一因でリゾートホテルが少ないと聞く。

勝連城は、琉球王国が安定していく過程で、国王に最期まで抵抗した有力按司(あじ)阿麻和利が住んでいた城として有名である。城は、沖縄本島の中部勝連半島の根元に位置する丘陵上に築かれている。一の曲輪(くるわ)からは、北は金武湾を囲む北部の山々やうるま市の離島を望むことができ、南は知念半島や久高島、護佐丸の居城であった中城城跡が一望できる景勝地になっている。勝連城跡の標高は約60m~98m。総面積は11,897㎡。城壁は、自然の地形を巧みに利用しながら、石灰岩の石垣をめぐらせている。北西の最高部から一の曲輪、二の曲輪、三の曲輪、四の曲輪と各平場が階段状に低くなり、再び南東側の東の曲輪で高くなっている。城が立地しているこの場所一帯は、長い間人々が活用してきた土地である。
勝連城跡 公式ホームページより引用
先に触れているように私たちの今回の旅行は雨のご機嫌をみながらの移動だった。美ら海水族館を13時少し過ぎには出て南下始めた私たちに付き合うように小雨は続き移動中はワイパーを止めることは出来なかった。これでは勝連城跡に到着しても十分には見ては回れないと覚悟するほど。
本文中最初の写真通り、到着時上空に雲はまだあるものの雨が上がってくれただけで感謝。次第にタイトル写真のように空が明るくなっていく。

今帰仁城跡を訪れた時も感じたように余計なものがなく、以降の時代に勝手に付け足した建造物がないことで寧ろ在りし日の姿が浮かび上がり私は城跡だけの方が好きだ。再建した城に観光客におもねるよう展望フロアが造られるとそのちぐはぐな建築物はどこかのアトラクションのようで有難いより悲しい。

勝連城跡は青空の元ではどれほど美しく在るのだろうかと、その優美な曲線は見飽きなかった。此処に築城した意味も奥へと進むうちに理解できる。

風雨にさらされながらも残った石造物は、こちら(訪問者)が時間を持って接するならば雄弁だ。時の経過にも負けず残ったそれらを目に焼き付け、旅行後の復習によって建築基礎に肉付けをしてもう一度イメージの中で城を再現することも楽しい。
訪問では資料だけでは確認できないことがらに意識を持っていく、ただそれだけ。案内書等にある誰かの目を通して切り取られた写真ではない現実が自由なアングルでそこに存在する。

青空を背景の城跡は見られなかったが、この梅雨時のお陰で観光客は私たち二人の外に米軍の男性3人グループと女性1人。ゆっくりと城跡を散策できた。

一の曲輪では私たち二人と会話の様子ではおそらく米軍の方々だろう三人だけだった。他にだれも居ず皆思い思いに写真を撮っていた。
只、彼らはあまり三人一緒に撮ることに執着はなかった様子。私の手元には拙い英語でも助けてくれるスマートフォンがある心強さで三人の写真を撮りましょうかと声をかける。
今までの三人の様子とは違っていざ撮る段階になると場所やアングル等拘るのはこれまでの海外での経験と同じで懐かしかった。遠慮がちな日本人とはこうしたところは全く異なる。
興味がある方は勝連城跡公式HPをごらんください。