![ロンドンデリー1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14573782/rectangle_large_type_2_a65664ce6c125ba4376769fe82146e0a.jpeg?width=1200)
◇Northern Ireland : Londonderry
順調に旅行記録を書き進めながら、 Londonderryに入ったところで気が重く全く進めることができなかった。
Giant's Causewayから途中ブッシュミルズに立ち寄った後は東南70km程度走行しロンドンデリーに入る。此処には夕方入った為二泊し、実質の行動は丸一日動いた換算である。
そもそも「Giant's Causeway」へ彼が行きたいと云い出さなければ、私は北アイルランドへは足を踏み入れたくなかった。嫌悪の類では全くない。
本来アイルランド島は一つの国であった筈が、イギリスが手を出したばかりに長い時間弾圧された挙句、国を二分されてしまった事実が悲しくて、観光にはならないだろうと想像し、実際その通りだった。
一日平均100枚近く写真記録を撮る私が、ある場所を除きこの地では一枚も撮る気にはなれなかったことでも十分伝わるのではないか。
イギリスの二枚舌の為に今尚苦しむパレスチナ問題同様、アイルランドの問題も自治権獲得とカトリックとプロテスタントの宗教が絡み悲劇が続いた。対岸からは分かりづらい点ではパレスチナ問題もアイルランド問題も似ている。帰属意識では1/5が統一を望むと少なく見えるが、ユニオニストは38%に留まり、どちらでもないグレーゾーン35%を見ると北アイルランドに於いてイギリスが盤石とも云えないだろう。宗教にしてもほぼカトリックとプロテスタントは拮抗している。統一は叶わずとも、平和が続くことを望む。
全島一周すると一か所の滞在は限られ短期間だが、そのお陰で空気の違い、当然の街並みと変化が解る。特に北アイルランドに入った時に、街中を歩いた時にそのことを感じた。
*タイトル写真:ロンドンデリー