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尿路上皮癌:2病理検査

 娘の私よりも当然ながら当事者の母は検査結果を待つこと自体が大変なストレスとなり前日は食欲を無くした。只、詳細を知っていた分、万が一を想定している私も実は本当に辛い二週間の待ち時間だった。

 病理検査結果、膀胱癌と確定され安堵する。
 タイトル通りに筋層まで癌が浸潤していなかったこと、癌自体の悪性度が低かったことが伝えられる。当然、ステージ1。
 腎臓を切除する展開にならず、膀胱を無くし小腸から膀胱を造作することも避けられた。

 手術は経尿道的腫瘍切除術(TURBT)・膀胱内注入療法
 
尿道から内視鏡を挿入して膀胱内を観察しながら同時にがんを切除する治療。手術で腹部を切開する必要がなく、膀胱を残すことができるため体への負担が少ない。また、再発を防ぐために切除後、膀胱内に抗がん剤の注入が行われたことも友人から聞いた内容と同じだった。この抗がん剤注入については主治医は標準治療と話された。

 数年前にパートナーが腹腔鏡手術を受けている。メスは入れられなくても腹部には4箇所のポート挿入部跡があり小さくても痛々しい。
 それに対して、母のカテーテルによる手術は痕跡もなく退院後にもダメージを引きずることもなかった。同じメスを使わない手術でも入院期間、その後に多少の差が生じる。

 膀胱癌は再発し易いとの説明も主治医は忘れることなく付け加え、今後5年間の経過観察となった。

 

 

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