個々の対策 その温度差
全体に鳴り響く笛の音がなくなった時、感染者数がどう変化するのかが正直怖い。
今回、ウイルスに対して完全勝利した訳ではない。現状はワクチンも間に合わず、効果ある折り紙付き薬も開発途上。それでも、連日の報道が下火になった時に、感染も下火と勘違いが起こりそうでこれからしばらくは感染者数がピークに向かう時並みの不安がある。
ずっと緊張を強いられることには限界がある。
大きく深呼吸が必要なことも分かる。しかし、弾けたように人や車が多くなってきたのは事実。
昔、見習い木こりが修行中のこと。高い木の枝を伐採している時には、親方は何の注意も与えなかった。ところが、弟子がもう地面もそこに在るという低い高さまで下りてきてやっと「おい、注意して下りるんだ」と声を掛けたそう。
高い場所では、人に云われずとも注意怠らず仕事をするのは当たり前。けれども、もう安心という時に油断し怪我をするという教訓。
これからしばらくは、感染に対する防御に個人差が出てきそう。
只、せめて公の空間では感染に怯える基礎疾患者や高齢の方々の存在を忘れないで欲しい。
日本がどうして感染を封じ込めたのかと世界で論じられているが、それに対して具体的な対策と効果例を答えとして明確に提示出来ない私たちは甘んじてはいけない。蓋を開けてみると、この数字だったに近いのだ。
第二波を制止して、その時こそ初めて評価して欲しい。
At.丸の内