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日田から高千穂峡へ小旅行:9 振り出しに戻って日田

 止みそうにない朝から雨の為に当初の予定を切り上げ取り敢えず高千穂から起点の日田に戻ることにした。
 今回の旅行目的地は高千穂だったが、友人が住む日田もまた観光地。
 昭和60年に結成された全国京都会議では、全国53市町が加入し幕府天領だった日田もその中に入っている。
 周囲を山に囲まれ市内には三隅川が流れる。都心部のタワーマンションだらけの味気ない風景とは違い、視線を遮らない低い家並みは心地良い。

三隅川にある中洲

 雨のお陰で一泊二日の高千穂日程は大幅に短縮されてはしまったが、高千穂峡と天安河原の二か所だけでも見るものは見た感はあり実際はそれほど残念感はない。寧ろ、この雨のお陰で小京都日田でダブルレインボーを見られたことの方が雨に感謝かもしれない。

夕方にダブルレインボーが見られた日田市内

 九州で最高気温を叩き出すのはほぼ此処日田である。観光客として眺めるこの地形も住む方々にとっては京都がそうであるように厳しい気象状況を生んでいる。それでも無い物ねだりも含め、近くに山があり市内には川が支流も含めてゆったりとしたの流れがある土地を人が穏やかに住む町だとうらやましく眺めてしまう。

日田らしい風景

 こうしたガイドブックには載らないだろう風景に会えると運がよかったとシャッターを切る。地元に住んでいる方々にとっては見慣れた下駄を乾燥させているだけの町角。観光客にとっては非日常の珍しい町角。

道路にあった止まれのサイン

 私が上の写真停止サインより少し後ろに引いて友人を見た時、彼女は既に私が写真を撮ることを察して「それ撮りたいのよね」と笑っていた。
 私の帰省先実家も長崎市内のほぼ中心地。だからこそ、観光客の振る舞いは日常生活の中で見てきている分彼女の気持ちは手に取るように分かる。
 今は友人が日田に遊びに来た展開ではなく、友人が観光客として日田を歩いていると解釈してくれていることは有難かった。

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