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周知させたい言葉に見えない ソーシャルディスタンス・東京アラート

 第二波の心配の時期に遅い提示ではあるが、相変わらず今回も「東京アラート」の言葉が躍り出ている。アラームとアラートの違いをご高齢の方、小学生は一部ではなく全体が理解しているのか、否だ。

 例えば、天気予報を例にするとその差が明確だ。気象庁の気象用語を確認した所専門用語外はカタカナの語は僅か。
 特別警報>警報>注意報と分かり易い。
 土砂災害を伴うこともある大雨に関して誰もが理解できる言葉を発信することで人々は各自に可能な範囲でこれまで身を守ってきた。
 それに対し、同じ身を守るに関しても今回のウイルス対策絡みはカタカナが溢れている。世界規模パンデミックであっても対応するのは国内。日本国内の在日外国人にも通じないカタカナのどこに意味があるのだろう。

 感染経路の一つである飛沫感染は、くしゃみや咳によるしぶきによって他者へ感染する。これは何度も聞かされてきた。これらのしぶきが到達する距離が、くしゃみで3m、咳で2m。それでも、この2mの距離が今一つ掴めない人もいらっしゃる筈。
 ソーシャルディスタンスでは、社会的な分断をイメージされてしまうため、最近ではフィジカルディスタンス(身体的距離)をと云われているらしいが、益々言葉が一人歩きしている。
 自身の指先から指先までのつまり腕を伸ばした長さが自身の身長とほぼ同じ長さの目安。「腕を広げ伸ばした距離分は近くの人と距離を取りましょう」と具体的に連呼してもらう方がよかった。床に印が付いていない店舗でも人々は自然と距離を測ることができ身体的距離を確保出来た筈だ。

 ソーシャルディスタンスの言葉が定着しなかった結果が、東京での居酒屋店舗形態を中心とした所からの感染の広がりに現れている。

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