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自然の中に点在する神社 産屋ヶ崎神社
河口湖の湖畔遊歩道を歩きながら、その狭い区域に神社が多い印象を受けた。それは都会のようにビル建築等で隠されていないという物理的なことからよりも、今は休火山であっても富士山の脅威、或いは、湖に関する自然災害等と折り合い祈りながら暮らしてきた先人の生活の跡のようだった。
名ばかりの観光地遊歩道でも人の手が加えられ手摺等が付く中、この産屋ヶ崎神社へ向かう石段は写真で見ての通り石段の形も揃わず、少しヒールの高さがあるブーツの私には登る怖さがあった。幸い、人も混んでいなかった為ゆっくりと登った。
タイトル写真のようにこの神社は、河口湖に突き出した岬にある。
石段を登り、その小さな低い頂上からの景色はふと古を思い起こさせた。
現在は湖の周囲に観光ホテルが立ち並ぶが、ずっと昔、この湖と岬だけは姿を変えていない当たり前のことが、不思議に感じられたのだ。