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物語を紡ぐ

 仕事ではなく、とても個人的な依頼で記録を纏めなくてはならない。
 一時間から二時間程度の講演文章であればさほど悩まず何とか書けるが、一冊の本同等のボリュームとなると手持ちの材料で足りているのか不安になる。もし、それらの情報をジグソーパズルよろしく一つ一つ嵌めていくことで完成ならば、寧ろ、その方が情報収集に徹することで何とかなりそうにも見える。しかし、それでは平面的で感情という厚みは出ないよう。
 単なる記録ではなく、かといって伝記でもないが依頼者の人生を綴っていくことも同時進行であるためビジネスライクには出来ず難しい。
 例えば、最終ゴール地点は明確で其処へ向かって、日々、4000文字繋ぎ一回毎の文章の完成度はある程度保つことが出来たとして、全体としての調和は又別次元だ。と、まだ、うだうだと試行錯誤中。
 本を読むことは音楽を聴くように、欠かせない心地良い時間。作家の方々の能力に憧れる。素人如きが文章を書くことの苦しさ。

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