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日田から高千穂峡へ小旅行:7 高千穂三橋と柱状節理
「2003年(平成15)3月に完成され、国道218号は高千穂町の町中をバイパスして通れるようになった。
また、一つの渓谷に3本のアーチ橋が架かるのは全国でも初めてで、昭和時代の「神橋」、昭和時代の「高千穂大橋」(鋼橋)、そして平成時代の「神都高千穂大橋」(コンクリート橋)と三代の橋が架かっている。」
*高千穂町観光協会HPより
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旅行前は渓谷の中でこの三橋の撮影場所(ベストポジション)を探せるかしらと不安だった。けれども、実際は「通り抜け禁止立札が教える通り抜け」どおりに少しばかりこんもりとした場所に危険立ち入り禁止でロープが張られてすぐに分かる。ほんの数メートル撮影位置を妥協したなら済むことでタイトル写真のように三橋は撮影出来た。
地元生活の変化に伴い増えた橋を見上げながら、全く橋が架かっていなかった昔に寧ろ想像は飛んだ。
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五ヶ瀬川の中で最も川幅が狭い場所。此処は天正19年(1591年)領主高橋三種が攻められ三田井城が落ちた際、脱出した家来が橋もないこの川を槍を使って渡ったことから槍飛の名がついたそう。
川幅の狭さよりも柱状節理の様子に惹かれてしまった。
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高千穂地方を含む九州の地質形成には阿蘇山噴火が大きく影響している。
阿蘇山噴火は約27万年前~約9万年前の間に複数回起きているが、中でも約9万年前に起きた巨大噴火では火砕流が九州のほぼ全土を覆った。
物質は高温になると膨張し冷却に伴い収縮する。九州を覆ったマグマも温度下降につれて外から内に向かって収縮が起きた。収縮によって生じた割れ目がそのまま内側に延びてゆき、この規則正しい形の岩石に発達しそうだ。
自然が造形したと承知でも真名井の滝まで続く両岸の柱状節理は圧巻。
*柱状節理について興味がある方は次のサイトをご覧ください。