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一週間かけて鳥取を訪ねる:⑦倭文神社(しとりじんじゃ)
三徳山三沸寺奥院訪問で既に疲労極限ながら日程消化は以前存在。
一旦山から下りて東郷池近くに在る倭文神社へと向かった。
本当にナビは合っているのか不安になるくらいに倭文神社への道は行きかう車も少なかったが静かな奥まった所に鳥居を見つける。
倭文神社という名前に興味がわき、調べた。
「『古語拾遺』の天岩戸神話には、岩戸にお隠れになった天照大御神のために男女の機織り神がとても美しい織物を奉納したことが記されています。
「天羽槌雄神(倭文しとりの遠祖なり)をして文布しずを織らしめ、天棚機姫神あめのたなばたひめのかみをして神衣かむみそを織らしむ」とあります。
このときアメノハヅチオノ神が織ったのは、倭文(しず)の「綾織り」というもの。
倭文とは、古代の織物の一種である「倭文織(しずおり)」の事で、麻や楮(こうぞ)などを材料にして布を織る際に、横糸を青や赤い色に染めてから乱れ織りにしたものです。
美しい織物は古代において、神さまを祀るときの供え物の中で最高品の一つでした。そういう貴重な織物を生み出す機織りを司るのがアメノハヅチオノ神とされます。」*日本の神様H.Pより引用
全国には天羽槌雄命を祀っている神社が全国に5か所存在している。
静神社 茨城県那珂市静2
倭文神社 群馬県伊勢崎市東上之宮町380
倭文神社 韮崎市穂坂町宮久保6051
服部神社 石川県加賀市山代温泉4区18−7
倭文神社 鳥取県東伯郡湯梨浜町大字宮内754
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「御祭神
建葉槌命 たけはづちのみこと(主神)
下照姫命 したてるひめのみこと
事代主命 ことしろぬしのみこと
建御名方命 たけみなかたのみこと
少彦名命 すくなひこなのみこと
天稚彦命 あめわかひこのみこと
味耜高彦根命 じすきたかひこねのみこと
倭文神社の由緒
安産の神として崇敬されている当神社は、伯耆国の一ノ宮です。創立年代は不詳ですが、社伝によれば大国主命の娘、下照姫命が出雲から海路御着船従者と共に現社地に住居を定め、当地で死去されるまで安産の指導に努力され、農業開発、医薬の普及にも尽くされたと伝えられております。
創立当時、当地方の主産業が倭文(しづおり)の織物であったため、倭文部の祖神である建葉槌命に当地と関係の深い下照姫命を加え祭神としたもので、他の五柱の神は大国主命の御子神か関係の深い神々です。
安産信仰は古来からのもので数々の霊験が伝えられていますが、倭文の織物は姿を消しました。安産信仰が残り、当神社は安産の神として県内は勿論、広く県外にも御神徳が及び安産祈願の参拝者で社頭は賑わいます。」
*一の宮倭文神社H.Pより
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鳥取市と米子市の中間に位置していると言ってもやや鳥取市寄りに倭文神社は在る。
この両市からの微妙な位置が倭文神社の為だけに足を運ぶかは個人の興味に委ねるところが大きく、確かにガイドブックには掲載され辛い。しかし、静かな森の中に佇む神社の空間は訪ねて後悔は全くなかった。レビューの高評価が理解出来た。
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あまりの蚊の多さに負けてしまい、私は発掘跡には足を運ばなかった。
この地からは、案内に書かれているように大正4年に経塚の中から平安時代初期の銅経筒を始め仏像、銅鏡、るり玉などが発掘されている。出土品は全て国宝に指定されているが現地で見ることは出来ない。
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おまけとしてアグレッシブな狛犬の姿を紹介。
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つくづく日本の本来宗教は神道だということを実感させられる。
八百万の神、この言葉で表現されているように自然のあらゆる所に神が存在しているという日本。かつて農耕民族の日本人には一神教よりも心の拠り所になったのだろう。
倉吉方面へ旅行を考えていらっしゃる方は、倭文神社に立ち寄られては如何でしょう。