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「ミステリと言う莫れ」

監督:松山博昭
製作国:日本
製作年・上映時間:2023年公開 128min 
キャスト:菅田将暉、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、滝藤賢一、角野卓造、段田安則、柴咲コウ

「天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、美術展のために広島を訪れていた。そこで、犬堂我路の知り合いだという一人の女子高生・狩集汐路と出会う。「バイトしませんか。お金と命がかかっている。マジです。」そう言って汐路は、とあるバイトを整に持ちかける。それは、狩集家の莫大な遺産相続を巡るものだった。当主の孫にあたる、汐路、狩集理紀之助、波々壁新音、赤峰ゆらの4人の相続候補者たちと狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴は、遺言書に書かれた「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というお題に従い、遺産を手にすべく、謎を解いていく。」*TOHO 作品紹介より

 甥と lunch & 映画のデートで行くことになり、彼の希望でこの作品となった。彼は全くTV版を知らず、私は漫画は知らないがTV版は見ていた。
 高校生の彼には評が良かったが、ごめんなさい、私はダメだった。

 大抵の映画作品は、観終わった後に印象深く残るシーン、言葉、音楽がある。けれども、この作品では何も残らなかった。
 加えて、「ミステリと言う莫れ」のタイトルを自虐で取るなら構わないが、この内容でミステリと看板を上げて欲しくない。ミステリと言うには、更には映画の尺を使ってまでの謎にもなっていないし、話が粗過ぎる。

台詞が殆ど無かった俳優面々

 TV版の方が比較にならず面白かった。おそらく内容が映画の尺にあっていなかったのではないか。少なくともTV版では1話毎にタイトに収めていく中で無駄はそぎ落とされていた。それに対して特に映画でのラスト近くの孫らが訪ねていくシーンは本当に必要なのか、邦画よくあるパターンの収め方。

 最近終了した別班をテーマに描いた某TV局のドラマは回によっては定型の時間枠に縛られず延長され、且つ、伏線を張り巡らし謎を毎回蒔いていた。
 魅了された人は多かった筈。
 TVや映画という括りなしに興味深い作品は出来るのでは。


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