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§イタリア・Siciliaへ 15:ポンペイ③色彩デザイン編
長い間地中眠っていた街には、信じられない程の彫刻や色彩が施されていた。目の前のそれらが色褪せていない姿はどうのような風景だったのだろうかと、想像を加えながら歩いた遺跡。
細かな彫刻と共に
時の流れに残った色彩
栄華を辿る
既に足は棒状態で疲れ切っているのだが、もう此処へ再訪することはない可能性が高いことが意識にある所為か、二人して「切り上げましょう」の言葉を云い出せずに、延々と歩いた。延々と見て回った。
もう此処を去るという最後のエリアで修復待機の品々に見入ってしまう
現代で使用し全く遜色がないデザイン性
実際に赴かなくては分からない遺跡の世界だ。
流石にもう限界ね、と駅へと向かうと帰りの人は行きのようには多くは無く三々五々といった風景。午前中多くの人が吸い込まれたポンペイ遺跡だが、それぞれの時間で過ごした後は、皆の中にしばし古の世界の余韻を持って静かな電車を待つ様子を印象的だった。静かというよりも、疲れていたことの方が要因としては大きいかもしれないが、圧倒されたことは確か。
帰りの車両内で朝一緒だった男性と同乗し、その奇遇に驚く。電車は幾本もあった、帰る時間を約束していた訳でもない、車両も一両だけというわけでもないのに、それもすぐ近くに乗り合わせた。これが不思議なことそのⅠになる。