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日田から高千穂峡へ小旅行:3 高森のツリーハウスにガウディをみる
友人の車を利用して日田から高千穂峡へ向かう。
距離としては110-120kmと遠くはない。一方、JRを利用すると一旦東に位置する大分市へ向かい宮崎へ南下と遠回りをし約4時間かかっても最寄駅は滝水止まり。そこから先更に高千穂峡まで47.6kmあり車無しでは移動は厳しくJRを利用する意味が無い。少なくとも日田市から向かう交通手段としては車一択だろう。
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前日に慣らし運転済みとはいえ、そのルートは通行量も少なくサイドブレーキを使った坂道発進もない平坦な道路。かたやこれからの道は山の中を基本走っていくために気持ちの上では彼女には申し訳ないけれども、まだ、慣らし運転に近くひやひやしていた。
只、一番心配していたギアの踏み込みや繋がり具合は全く問題なく無意識に半クラッチを行っていたことは振り返ってみても不思議の部類。
車のナビに従ったため残念ながらミルクロードは走られなかったがお陰で素敵なツリーハウスと出会う。
産山村を過ぎ、屋根付きの阿蘇望橋を渡ってしばらくしてそれは唐突に現れた。
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休憩を取りたくて駐車スペースを探している時、それは視界に「ここだよ」と云わんばかりに入ってきた。ツリーハウスは進行方向側ではなかったが対向車線に殆ど車も走行していなかったこともあって反対側へ車を回し停めた。
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車から出てみると、意味も分からない巨石は在る、そもそも通常レンズで全体が収まらないスケールのツリーハウスが目の前に在った。
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驚いたのは単にその大きさだけではなかった。
見れば見るほど圧倒される造り。大人買いという言い方に似て、遊びではなく大人が本気で作ってみました感が半端ではなかった。
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伐採された木々は、まさしく適材適所、まるで細かな3000ピースジグソーパズルのように嵌められていた。
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以前に見たガウディのカサ・ミラとカサ・バトリョをその造形から思い出した。細部の拘りが全体で見る時には決して神経質でも自己主張もなく調和している辺りが似ていたのか。
傍らには平成30年度間伐等森林整備促進対策事業の標識。残念ながら現在は老朽化の為立ち入り禁止で内部に入ることは出来ない。これが造られた頃は年齢を問わず訪れた人を楽しませたに違いない。
ツリーハウスを造る際に痛みを味わっただろう木。自身の周りにある大小の枝は生命線を絶たれ朽ちていくだけの過程とは対照的に中心の木は青空の下で生きている姿が印象的だった。自然には勝てない。
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