「The Art of Racing in the Rain」再鑑賞
残念ながら映画館の大きなスクリーンではないが、ネット配信の形で再度観る。観た順番は、吹き替え版が最初、字幕なし原語(英語)で二回目、今回はいつもの形で日本語字幕で鑑賞する。
吹き替えか字幕かの論争は多いようだが、それは映画に何を求めるのかで違いが出て当然のこと。どちらが良いのかの論争は意味があるのか疑問である。鑑賞者各自がその映画を一番楽しむことが出来る形態を択ぶだけのこと。それは人によっては作品ごとに変わるかもしれない。
ケビン・コスナーがエンツォの声を演じている。作品の中では老犬が回想する形で進んでいる為、ケビンコスナーの落ち着いた低音の声は十分にそのことを伝えてくれている。
どの動物も同じで、赤ちゃん時代はとても短くエンツォも一年間でほぼ成犬の体長となっていることをみるとケビン・コスナーの低い声も全く違和感はない。
声も十分に演技をしている。抑揚や間は当然のこと、醸し出す空気もある。今回三者の形態で同じ作品を観たが、私はやはり、字幕が好みだ。
字幕では確かに字数制限の為、会話の一部が訳されているだけの上、誤訳がされることもある。本と翻訳と同様に持ち味が変えられてしまうことがあるのも確かである。
それでも、字幕というアシストのお陰で聞いている英語を補完出来ている。字幕なしでは立て板に水状態の英語を捉えることに精一杯で作品を楽しめない。
偶然にも三者三様の形態で作品を観ることができた。時間が許されるのであれば、こうした観方はお勧めである。
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