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「EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years」

原題:EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years
監督:ロン・ハワード
製作国:イギリス
製作年・上映時間:2016年 140min
キャスト:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター

 勿論、リアルタイム世代どころか授業で歌った世代。懐かしさの類は全く無いが、誤解や勘違い、知っているつもりで知らないことばかりだった、事がよく解った。リアルタイム世代が羨ましかった。
 〈「ザ・ビートルズ」の公式ドキュメンタリー映画〉キャッチコピー通りの映画。時系列で音楽を聴き(+彼らを見ていく)中で、短い活動時間の中でも「青年(少年)から成人」への成長が見て取れ、当然、それが楽曲に反映していくところに映画の形で立ち会う面白さ。

 私には彼らのヘアースタイルは奇異には映らない、又、楽曲に斬新さも感じない。私が聴いている曲がそもそも全て「ビートルズ」を通過し、何らかの影響を受けて生まれているのから当然と云えば当然。
 そういう意味で、ポップスやロックの始点を観ているようだった。今、聞いても全く古びないメロディが如何に当時の世界を驚かせたのか。

 上記写真は1965年8月15日ニューヨーク「シェイ・スタジアム」にて開催されたコンサート風景、因みに観客人数は55600人で当時としては世界規模で最大の動員数を記録している。*映画終了後にこのリマスタ版が観られる。

 1964年全米ツアー:この中で南部開催地での人種隔離政策について実に明快にグループの指針を打ち出しcommentしている会見場面が強く印象に残る。決して人気故の強き発言ではなく、そのリベラルさが自然であればあるほど彼らの明晰さが伝わる。当時はキング牧師を始め人種差別真っ只中にあって、コンサート会場には一切の区別席無く人種が混じってconcertが開催される。このconcert以降の流れさえ変えることになる。
 私の様に断片でしかビートルズを知らない人にも、音楽が好きな人であれば十分に楽しめる映画だ。
★★★☆

 


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