
「スティーブ・ジョブズ」
原題:Steve Jobs
監督:ダニー・ボイル
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:2015年 122min
キャスト:マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット、セス・ローゲン、ジェフ・ダニエルズ
2013年版作品を観ていた為三幕舞台のエッセンスのような映画でも内容についていくことが出来たが、Jobs氏に興味がない、その上前回版を観ていない場合は多くを割かれる会話劇に追われ十分に楽しめない可能性が高い。
会話量の多さに映画なら映像で表現を、とレヴューをしていた人を見たがどこまでも映画らしい映画だった。Jobs氏の崇拝者にとっては決して時間を取った長めの映像では見られなかったが当時のガレージなど正確に再現され喜ぶシーンは他にも随所に散見される。
人間関係という外堀から埋めJobs像を描く。
Jobs氏には容貌が似ていないファスベンダーが作品が進むにつれJobs氏に見える不思議、それも最近多い特殊メイクに頼ることなくだ。これが演技力というのだろう。伏線も丁寧に描かれもう一度観たい映画。
最後親子のシーンに重なって流れるThe Maccabees の「Grew up at Midnight」が未だふとこころの中でリフレインする。
★★★★