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倫敦:London 5 Partridges Food Market パートリッジズ・フードマーケット
ロンドン一都市の旅行とはいえ丸一日滞在は三日間のみととてもタイトなスケジュール。旅行前に日本でチェック済みの肌寒いを通り越した「5月初めで6℃」の寒いロンドンは残念ながら予報通りだった。滞在中はその日リアル天気と相談しながらかなりフレキシブルな動きを取ることになった。
実際で言うと屋内である大英博物館訪問を一番寒い日に変更した。
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ロンドンでは至る所でマーケットが開かれているが「曜日の縛り」を受けたものが多い。前日夕方到着のロンドン、土地勘が無い地でのランチを先ずはマーケットでオーダーストレスなく取ることにした。
目的の一つターナーの絵を観た後、土曜日だけ開催とあるパートリッジズフードマーケットへ向かう。
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全く観光ルートではない生活する街風景が、曇り空の下でも楽しい。
東京はここまで至る所が生命観ある緑に囲まれてはいない為、街灯のバスケットや同じパターンがない住宅の花々は見飽きることがなかった。
只、場所は既に近くまで来ている筈が中々マーケット開催案内等を見かけない。住宅街を歩き続ける中少々不安にはなるが、このマーケットの為だけに向かっているだけに多少意地も生じてアンテナの精度を上げる。
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本来最寄り駅「Sloane Square」からであれば徒歩5分圏内、テート・ブリテンから地下鉄利用では中途半端な距離だった為歩き出したことが多少の不安を招いた。しかし、実際歩くだけで街の気温なり空気が伝わる。ガイド無しでも次第に高級エリアに近づいていることが建物、店舗種類等で解る。
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バラ・マーケット等と比較するととても狭いエリアに展開しているが、出店基準がロンドンで一番厳しいと云われているだけあり迷う程どのワゴンも魅力的だった。近隣のハイソな人々が週末お散歩ついでにいつもと違うランチを取ろう、そのような雰囲気が伝わる。
私たちは先ずランチ用にサンドイッチ類を買い、併せて夜食用にテークアウトもした。夫々違う店で購入する。
テークアウト用に如何にもロンドン的なシェパーズパイを売る気がなさそうに愛想も無く借りてきた猫状態の青年から購入した。私たちが店の前に立つとスイッチが入ったようにセールス態勢になったのにはこちらも笑ってしまう。丁寧な対応と、そして、何よりもとても美味しいシェパーズパイだった。接客態度がよいのだから、もう少しセールス用笑顔を我慢して端正なお顔に貼り付けるとパイも完売するすだろうにと、感想。
滞在曜日が合うようであればお勧めのマーケット。