Edinburghから始まるスカイ島アイラ島17日間:⑧ ヨーロッパの駅風景
当初、スコットランドへは全てを空路移動ではなく一旦 ヒースロー空港から出て列車でゆっくりと北上したいと二人して考えていた。
結果的には、随分悩みながらも時間的余裕がそこまでは無いと滞在時間を優先し移動時間短縮を選択。
この日は New Town を中心に散策する為に途中 Old Town と New Town の丁度谷間に位置する Waverley station を通り抜けることがあった。
タイムトンネルとまでは言わないが、それでも駅を挟んでの両者街の風景は全く異なる。その様子は上記の参照写真に映し出されているように Old Town は古い地層のように丘の上に決して威圧感はないが圧倒的なその姿を見せる。
年間利用者2200万人をさばく Waverley station はガラス張りの天井のお陰で駅内は想像よりも明るい。写真でも分かるようにスコットランド内だけを繋ぐローカル駅ではなくイングランド主要都市を繋いでいる為に観光客の姿も多く見られる。
久々に見た頭端式ホームは、ローマからシチリア島へ列車で移動した駅を思い出させた。
イタリアの一部の列車では、特に地域交通を担当する列車においては乗車前に Validazione(バリダツィオーネ)と呼ばれチケットにスタンプを押すシステムがある。このスタンプは駅の改札口やプラットフォームに設置されているスタンプ機(バリデータ)で行う。特に紙の乗車券の場合、乗車前に必ずそのスタンプを押すことが求められるので注意。これにより、そのチケットが有効であることが確認される。スコットランド(イングランド)ではこのシステムは無い。
改札口が存在しないだけで実に自然と人々が三々五々夫々の列車が待機するホームへと流れて行く。街と旅の入り口が接している。道路と線路が障壁なく繋がっている。
空港とは明らかに違う駅の喧騒、風景を楽しみながら移動する列車移動と時短優先の飛行機利用の差は単なる時間差とは言い難い世界がある。
因みに、今回は飛行機は窓際席であってもほとんどを夜の海上飛行だったこととヒースロー空港からのトランジットも同じく夜間のために窓外はほぼ楽しめなかった。
次回は列車を利用しようなど考えながら羨ましい風景の中を通り抜ける。
Edinburgh では本当によく歩いた。つまり、列車ばかりでなく心残りにはトラムに一度も乗車しなかったことも加わった。
Edinburgh 最後の日の散策は駅から西約1.2マイルにある聖マリア大聖堂から始める。
この約 2km の距離は乗り物ではあっという間に到着してしまう為にやはり横を走るトラムを見送ることになる。4泊後、Edinburgh から離れ空港近くのレンタカー店への移動の際にリムジンバスではなくトラムも候補に上がるがスーツケースの大きさが朝の時間帯では周囲に迷惑をかけそうでこの機会も逃すことになった。ご縁がなかった列車やトラムだった。