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Edinburghから始まるスカイ島アイラ島17日間:②Heathrow から Edinburgh

 羽田空港 JAL 便は予定通りの飛行だったが、Heathrow Airport でトランジットの際約一時間の遅延が生じた。
 前回ロンドンへの旅行時はこのまま空港を出ている為 Heathrow Airport の規模を実感することも無かった。今回はスコットランドへの入り口を Glasgow ではなく Edinburgh を選択し陸路も悩みながらそのまま空路此処でトランジット。このトランジットの為に空港内シャトルバスを利用した際に、初めてということもあったろうが Terminal 5 まで乗車時間を長く感じた。
 気になって空港の規模を調べてみると、成田空港710ha・羽田空港1,100haに対して Heathrow Airport は1,141ha 。トランジットでの移動距離の実感はずれてはいなかった。

Terminal 5

 成田空港の Terminal1・2 と Terminal 3 が別物に感じるように Heathrow の Terminal 5 もドメスティック感が強い。
 掲示板では遅延案内が出るが、時間帯が夜のこともあって中々搭乗口案内が出ないことは落ち着かない時間になる。
 約3時間のトランジットでも空港内移動にも時間を取りイミグレーション等を挟み当初は丁度良かったかに見えた時間もここにきて余り、じれていても仕方ない為空港内散策に切り替えた。

Fortnum & Mason クリスマス限定クッキー

 旅行先では必ず記念にうさぎ関連の品を択ぶ私たち。
 Fortnum & Mason を見つけ、紅茶を探すはずが目に飛び込んで来たのはこのうさぎ。一回目は手に取った際のその重さに見なかったことにして棚に静かに戻す。悲しいかな、いや、幸いかな遅延のお陰で迷う時間はたっぷりあった。結局、お察しの通り羽田空港で預けたスーツケースを広げる前から600gの重い上に嵩張る品を購入してしまう。
 只、言い訳がましいが今から行く Edinburgh には Fortnum & Mason が無いことを確認し、更には帰路はヘルシンキ空港経由の為に此処で購入しなくては入手困難が確定し内心笑顔で購入の運び。

夜の飛行

 Edinburgh Airport 到着は結果20時を回った。
 空港からの移動にリムジンバスを利用する人の方が圧倒的に多く、タクシー乗り場へ移動する人は数えるほど少なかった。
 列に並ぶ必要もなく乗り場担当係員に目的場所を知らせ、彼女から凡その金額を伝えられ了承を取らされる。
 まだ到着したばかりでスーツケースも軽いこともあって私はリムジンバス移動でも大丈夫だったが、初めての場所で夜にホテルを探すことをパートナーは嫌いタクシー一択だった。このケースはハンガリー以来だ。
 ドライバは感じが良い方でこれから Edinburgh に四泊する中でのお勧めの場所や食事について教えてもらいながら緯度が高いとはいえ既に暗くなった見知らぬ街を走り抜けた。
 失礼ながらも「イタリアでは到着すぐにスリに遭いそうになりましたが、スコットランドの治安は如何ですか」の問いに彼は迷わず「スコットランドではスリの心配はない」と自信に満ちて答えてくれる。
 振り返ると、スコットランド旅行中で一番訛りが強い男性だった。彼の言葉を解釈するのは大変だったが、彼のお陰でこころ温かい旅行の始まりとなる。
 因みに、空港から Edinburgh Waverley (旧市街と新市街の中心部にある駅)傍のホテルまでは約9マイル(約15km)、料金はチップを入れて40ポンド(約¥8,000)。

 帰国前夜に利用したのが空港まで徒歩圏のヒルトンだった。
 当初は入国した日の夜眠るだけであれば無理をして市内に入らずとも同じように空港傍のホテルいいのでは、と私は考えていた。15kmの距離をタクシーを利用してまで市内に入る必要があるのか。
 しかし、実際は先ず羽田からの移動で疲れ切った体を心地よい部屋で休めることは大前提であるとしても、翌日の朝が宿泊地で気分を大いに変える。
 目覚め、朝食後 Edinburgh Airport から市内への移動は明るい中でリムジンバスやトラムも利用でき選択肢は増える。だが、一日の始まりは昨日から続きの移動であってこの旅行の始点ではない。
 彼が無理をしても当日の内に市内入りしてお陰で、翌朝の目覚めから何をしようかしらと好奇心に満ちた Edinburgh の一日を始めることが出来た。

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