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◇Bloody Sunday:血の日曜日事件
公開旅行記には政治色は付けないと自らに決めていたこともあり、この回手前でアイルランド訪問記録が止まっていた。けれども、蓋をするように「Bloody Sunday」を飛ばすこともアイルランド史を語る上では正確さに欠ける為、又、個人旅行記であっても一部が欠けることは避けたい為、以下一般的な事実認識だけ記す。タイトル写真含めこのページの写真は全てオリジナルだ。
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惨劇が起きた場所には中央に記念碑が設置され、今はとても静かな通りだった。残念なことだが観光客も当然ながらここまでは来る人は少ない。
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2016年イースター蜂起記念式典を行ったDublinも外壁に多くのペイントが施されていたように、この通りの外壁にも何枚も残っている。
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個人の顔という認識らしく、ストリートヴューでは犠牲になった人々だけではなく描かれている方々の表情も見ることは出来ない。
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「1972年1月30日、北アイルランドのロンドンデリーで、デモ行進中の市民27名がイギリス陸軍落下傘連隊に銃撃された事件。14名死亡、13名負傷。事件のあった地区の名を取って「ボグサイドの虐殺(Bogside Massacre)」とも呼ばれる。IRA暫定派は、1970年からイギリス統治に対する反対運動を行っていた。軍が非武装の市民を殺傷したこの事件は、現代アイルランド史における重要な事件である。」Wikipedia引用
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「事件は、公判なしでの拘禁を認める政策に反対するデモの最中に発生した。当時デモは非合法であったが、約1万人が抗議集会を予定して町の中心部にあるギルドホール広場までデモ行進を始めた。」Wikipedia引用
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「可能な限り多くのデモ参加者を逮捕するよう命令されていた兵士たちは、ボグサイド地区へ向かって進軍を開始。そこで銃撃が発生し、市民14名が死亡(13名が即死、1名が4ヶ月半後に死亡)、13名が銃撃や車両に撥ねられるなどして負傷した。市民らは非武装で、5人は背後から射撃されたとも言われるが、事件の詳細については、イギリス陸軍側の主張と被害者を出した市民側の主張が対立し、議論が続いている」Wikipedia引用
痛ましいことに市民14名犠牲者の中に10代6人20代2人が含まれている。
イギリスの公式謝罪は2010年まで待たなくてはならなかった。
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どこにも案内は無い此処が旧IRA本部が在った所。
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店の中へは入らなかったが、入り口に立つと様子が見える。
パレスチナ問題も然り、その当事者であってもどちら側に付くかで問題の捉え方は全く違う。「Bloody Sunday」は楽曲や映画にも題材として発展しているが、先ず、事実として可能な限り右にも左にも染まらずに何が其処で起きたのかは知っていたい。