◇始点へ アイルランドのドライヴ事情
Dublin空港に到着した後、空港近くでレンタカー手配をしDublinは経由せず全島一周に出た。DroghedaからM1に乗り約40kmを30分と少し走行しレンタカー会社へ到着。車を返却後、一旦空港へ戻りバスで市内に入る。
アイルランドでのドライブを振り返ってみる。*今回は助手席からの感想
コンパクトカーの利点は小回りが利くこと。アメリカと違い道路事情も車線が三車線など存在しないだろう、反対に道幅の狭さに苦労することは考えられた。実際にこの車で島内を回り、狭い駐車場で助かったことは何度もあった。では、次回もこの車を使うかと問われると、今回と同じように連泊が2泊程度で移動続きになる場合は、否だ。スーツケース二つがトランクに収まらず不便さがあった。完全否定では無いが「微妙に狭かった車内」の感想になる。
街を抜けるとほぼ全島このように車も少なく、ルートに不安がりながら走行したとしてもクラクションを鳴らされることはない。
初めの頃は羊を見かける度に車を止めていたが、羊の存在にも次第に慣れていく。近寄ったところで、彼らが私たちに寄ってくることがないことを学習した私たちは段々と風景の一部として彼らを捉えるようになる。
週末に市があるのか家畜が乗せられた車と遭遇したことがある。「ある晴れた~♪」の歌を二人同時に思い浮かべた。日本では、というか東京では経験できない風景。
困ったことの一つ:アイルランドと北アイルランドをルートによっては出たり入ったりする際に標識のスピードがkmからmileに変わることだった。
咄嗟に換算が出るまでには慣れを必要とした。
この農道に気が利いた程度の道で100km/h?、これにはパートナーは中々対応できなかった。
困ったことの二つ目:日本とは違うスピード感覚。日本での公道はほぼ上限で60km/h、有料道路に入ってようやく80km/hが出せる。センターラインも無い道路で80km/hは確かに怖い。日常使っている道路であるなら時間帯による周囲の状況知識が加わり80Km/h走行も可能かもしれないが旅行者にはハードルが高いスピード。但し、学校や人が住むエリアが近くなると必ずその手前でスピードダウンの標識に変わる。地図がなくともこのスピードの変化で街が何キロ先に存在しているのか分かることについては便利だった。
予想外の展開は、比較的早くロータリー利用に慣れたことだった。英語ナビの発音で聞き逃せないところでもあった所為か集中する機会が多かった効果かもしれない。日本の交通量ではロータリー導入は無理があるだろうと実感してきた。
因みに国内でのラウンドアバウト(ロータリー)導入目安は1日の車両交通量が1万台未満。2019年3月末で31都府県87箇所に拡大はしているが首都圏に住む私はお目にかかることがない。
ヨーロッパの街では基本人を優先し車はその歩行を妨げない。日本のように横断歩道手前に立っていても無視する運転とは全く異なる。*ハワイでも法的に横断歩道歩行者無視のドライバーは罰せられる。
車側の信号が青であっても、前方が詰まり前進できない時はドライバーが歩道で待つ私たちに渡れとサインを出されたこともあった。信号無しの4車線を渡れる?と心配していても遥か手前から減速して横断歩道で停止するヨーロッパのドライバー。
旅行先で経験したこれらを自国(日本)へ持ち帰り実践してくれる人が増えることを願うばかり。訪日観光のみなさんはきっと横断歩道でひやりとしたり憤慨されることが多かろうと察する。