UMF × 寿君『オレガヤレバ』 DUB 全文解説
先日、リリースをしたレゲエアーティストの寿君さんのDUB Plate。
今回はそのリリック(歌詞)の解説をしていこうと思う。
前回紹介したUMF × CHEHON『韻波句党』DUBの解説はこちらから
(初見の方はぜひこちらからご覧ください)
本当は変わりたいんだろ?
何も遠慮することないだろ
周りの反応は時に薄情
それでもまずマツリゴトをマツリにしよう
最初にいきなり疑問を投げかけられる。初見の人はここではまだ意味が掴めないと思うが、最後にUMFの #政を祭に しようというメッセージが入っている。
君は変わらないと嘆く
でもどこかで変わらないと決めてないか?ねぇ
君はやる気が出ないと嘆く でも端から
やる気を出す気がねぇだけじゃねえか?Yeah
「変わらない」「やる気が出ない」ということを言い訳にしてるんじゃないか?という投げかけがここでも続く。
官僚や政府のせいにしているのに
実は投票いってなかったり
そんなんじゃ変わんない 共に強く進んでいきたい
ここではじめて「投票」というワードが出てくる。「変わらない」「やる気が出ない」理由は官僚や政府にするくせに投票行ってない人を批判する一方で、ともに歩んでいこうという手も差し伸べているのがこのプロジェクトらしい一面だ。
オレガヤレバ これが道となる
時が来れば次の道が開く だから今
始まりの1票を俺と踏み出そう
選挙に行けば それが道となり
不安があれば俺が居るぜ隣 だから今
始まりの1票を君も歩みだせ
(※以後、サビで繰り返し)
自分が投票に行くことで、声をあげることで社会が変わるし、そのアクションが社会にとって大きな影響を与えて他の誰かを救う道にもなれる。だから一緒に歩みだそうというメッセージを込めている。
見て見ぬ振りするのは楽だよな
世の中そんなやつばっかりだよな Ah
オレの自由だったはずの言葉や思いが
いつも何かに支配されているような
ソーシャルネットに溢れる”いいね”悪りーね
それを本気で思うなら叫べよいいね!Feelで!
今もいろんな問題が世界で起こっている。見てみぬふり、気づかないふりをするのは簡単だし、批判するのも簡単だからこそ声をあげることが怖く感じたりもする。
見せ物・吊し上げのようなSNSでの炎上に加担するのも簡単だし、社会を変えようと声を上げる人たちをいいねで応援するだけでは何も変わらない。
あなたの理想とする社会って?生きづらさって?それを一緒に考えて近づけていこうという想いがこもっている。
ただのネット上で見つけた情報や報道は
君の手を取って導いてくれはしないぜ
おかしいものは正してもいいんだ
欲しいもの頂きたいから
誰もやったことない UMFのスタイルで
(※繰り返し)
社会の出来事はいくらでもネット上にあがっている。けど、それで知った気になって、それが事実・現実だと思い込んで足を止めるのはもったいない。自分のために自分や大切な人たちの理想とする社会にするためにできることはたくさんある。
誰もが尊敬するような政治家の先生はいないよな
嫌われないよう人に合わせて意見さえもせずにまた抱えて
他人と自分をいつも比べりゃ劣等感に包まれるだけさ
政治は競争じゃない
ふところの紙幣を満たすために生きてんのかい?
熱い目的を持てば
嫌われることなんて何も怖くはないよ Oh
変わる勇気も必要 ほら周りを見てみなよ
誰も敵ではないよ 同志がいてるよ
皆見てるよ Memba mi tell you
(※繰り返し)
ここには政治家の方々へのメッセージがこもっている。
どんな政治家でも全員に賛同されるような政治家は存在しないし、誰かを救うためには誰かが我慢しないといけない部分も出てくる。そして、周りの政治家を見るのではなく、困っている人たちに耳を傾け、ともに手と足を動かしていくことで競争じゃない世界線で戦えるのではないか、お金のために政治家になったわけじゃないですよね?政治で日本を変えてくださいというメッセージがこもっている。
本当は変わりたいんだろ
何も遠慮することないだろ
周りの反応は時に薄情
それでもまずマツリゴトをマツリにしよう
最後に、最初に投げかけた質問に戻ってくる。「?」マークが消えて、一緒に歩みだそうと改めて手を差し伸べている。
最初の一歩を踏み出すのはあなただ。