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エアガンの反動の楽しみ方

雑なブログ記事書くか〜シリーズ第n弾
初心者向けです。
(スチールボルト鍛造レシーバーCO2ドライブとかやってる人向けの記事ではない)

エアガンね、威力って書くよりは初速とかJ(ジュール)とかで評価するのが良い(違法な使い方と違法な改造する人がよく威力って言うので)ってされてるように、反動もリコイルって書くと軽く荒れたりした時期があったんすよね。
弾撃った分の反動じゃないからリコイルとは呼ばないとかマズルジャンプないからとかまあそんな感じ。今回には関係ないけど。


先に言っておくと
個人的な楽しみ方であって一般論じゃないし強要するわけでもない。買ったらいろいろやって試してみてね。


撃ち方

ガスブロでも電動でも、反動を楽しむ時にやることはあんまり変わりません。

・指先から手首までしっかり強く握る
・ストックを身体に押し当てる

スライドなりボルトなり、ウェイトが前後した衝撃が体に伝わると反動を感じるわけなので、作動部からいかに衝撃を軽減させずに身体に伝えることが大事。なのでまずしっかり握ることが大切。

実銃の場合はしっかり握らないと銃が吹き飛んでったり、手首に力が入ってないと銃口上に向いてとんでもないことになったりするけど、エアガンの場合はそれとは違う目的でしっかり握るってことも覚えておくと良いかも。でも弾を当てるって意味ではどっちも同じかも。


長ものの場合はストックを身体に押し付けるのも同じ理屈で、肩とバットパッドに圧力がかかってないと衝撃がそこで吸収されるため体で感じにくくなる。のでグリップやハンドガードを手前に引いて衝撃を逃さないようにする。
ただし力を込めすぎると電動の場合はモーターやメカボに負荷がかかるし、変に力入れすぎれば逆に体が衝撃を反発してあんまり気持ちいい反動じゃなくなる場合もあるので、まあまあほどほどに。

ハンドガンの場合はまた違って、機種によってヒジを伸ばした方が強く感じたりその逆のパターンもある。両手で握るより片手で撃ったほうが強かったり、深く考えると射手の骨格や筋肉量も関係してきそうなので、ガスハンドガンを買ったなら本当いろいろ試してみてほしい。安全な範囲で。


反動の種類

電動やエアコキは「ウェイトが前進した時に強く感じやすい」
ガスブロは「ウェイトが前進した時・後退した時どちらでも強く感じる」
ことが多いですかね。

電動も素早くウェイトを後退させるけど、大半の機種が後端までガツンと衝撃を生むほどではない。加えてウェイトの後ろには前方に送るための固いスプリングが入っているため、ウェイトが前進して止まった時の衝撃が大きくなりやすい。
ウェイト前進中は銃全体が後ろに下がり、ウェイトが前進し切って止まると銃全体が前に押し出される。つまりは前後移動の振動を起こしているだけなので、次世代電動ガンのリコイルは振動、前向きの反動などとよく呼ばれた。エアコキでも同様。


ガスブロは高圧ガスで勢いよくウェイトを後端にぶつけるので、後ろ向きの反動。軽いゴムハンマーで肩を打ちつけているようなイメージを持ってもらえればいいと思う。
正確には上で書いた電動のような振動も発生しているのだけど、ワンアクションの時間が短いことと、後端に当たる衝撃の方が大きいので前向きの衝撃なあまり感じにくい。(ウェイトの重さがある機種であれば別)

また、反動の味というか、反動の良し悪しを決めるのは電動かガスブロかというだけでなく
・ウェイトが動くスピード
・ウェイト自身の重量
・ウェイトのある箇所
・衝撃を受ける部位の構造
・銃本体の大きさと重量
・聞こえてくる音量
・撃ってる時に動く部分が見えるか
など、銃だけの話でもさまざまな理由で体感できる反動が変わってくる。
個人的にはトリガープルの気持ちよさもトータルで体感できる反動に入れてもいいかもしれない気がするけど、まだ言語化できてないので注釈に留めとく。



次、撃ったことのある機種とかでの記憶。

エアコキの反動

といっても実質的にVSRリアルショックのみ。
この商品のリコイルが期待外れという話は周知の事実ではあるけども、それでも肩に押し付ければそれなりの衝撃は感じられる。ガスブロほどではないけど次世代のセミオートくらいはあるかな
エアブレーキピストンではないためそこそこの打撃音がするが、プロスナのエアブレーキピストンとリアルショックのウェイトを組み込むと、サプ付き固定ガスガン並の静音かつリコイルが手軽に楽しめる機種ができるので個人的お気に入りの一つ。
CA870を静穏化してもここまで静かにはならないので、自宅で周りへの音を気にせず反動を楽しみたいなら選択肢に入ると思う。

他のエアコキボルトアクション・ショットガン・ハンドガン、どれを取っても衝撃は全くない。トリガープルの方が気になってくる。

電動の反動

セミオートではあまり衝撃を感じにくく、フルオートだと揺さぶられやすい。
次世代M4・416系は反動というよりただ揺れてるなという印象で、がっしり肩に押しつけてフルオートすることでやっと撃ってる感があった。AK・G36・SCAR系は撃ったことないけどそんな変わらんと思う
ただし次世代MP5は次世代の中でも比較的強めの反動があり、特にMk46はガスブロ並のしっかりとした衝撃を味わえる。ベルトリンクの動きが他のLMGにはないほど大きく動くのも魅力の一つ。

BOLTはM4系を一時期使ってたけど、次世代M4よりは強い反動があった。セミオートでもまあまあ揺れたかな。

DASは発売前に何度か触らせてもらったきりだけど電動というよりガスブロに近い。あれだけのレスポンスで動いてるのは正直感動した。何年経っても専用のリコイルアップパーツが作られているのでコミュニティの熱量もありそう。知らんけど。

スタンダード電動ガンのリコイルウェイトないものも全く揺れないわけではなく、軽量なセットアップにして肩に押しつければ多少の衝撃は味わえる。
でもまあ本当に気持ち程度。ゲームパッドの振動と大差ないくらいかな。

ガスブロの反動

マルイはフルオートの安定性
KSCはサイクルの速さ
VFCはセミオートの気持ちよさ
GHK・WEはCO2の入手性
が特色かな。
一発の重さを増したい!というのはしっかり動くM4やAKやSR25にスチールボルトに重いバッファーブチ込んでマガジンあっためてパなせば初心者には十分気持ちいい反動が得られると思う。

WAのM4、VFCの亜鉛UMP45、WEのSVD、MWSのヘビーバッファー、GHKのCO2AK、RareArmsのSR25など、反動が強いとされているガスブロは長年かけてかなりの数撃ってきたけど、一周回ってマルイのM4は純正状態でもかなり良い反動が味わえると知り合いの箱出しを触って再確認した。
いろんなところで最初はマルイを買えという意見を聞くと思うけど、やはり最初はマルイM4で不具合の少ないガスブロを知っておくのは本当に大事だと思う。ネチャネチャした音が嫌なら金属バッファに変えるだけでも結構変わるし、何をしても耐久性は段違いに良いし、遊びの幅は広い。
M4が金銭的に難しいならマルイMP7でも重めの反動があるので全く問題ないしね。

KSCとマルゼンは今から手を出すには時代遅れ感があるけども、SMGなど反動が軽くサイクルの早いものは現役。ハイサイクルでブワーっと撃てる気持ちよさは他社には少ないし、特にKSCスコーピオンは他社からこれを超えるリアリティのものが出ていないのでまだまだ人気そう。

VFCはセミオートがいいものが多い。トリガーの引き心地や反動の重さなんかもセミオートに向いてる。フルオートは調整しないとサイクルが低かったり、機種によっては不安定だったりとあまりいい印象がない。
撃っていて好きなのはFAL(トリガープルと素早い作動とバランスのいい重さの反動)、Mk11(トリガープルと重いリコイル)、M4系とSCAR-HとG36。G3とMP5とMP7は好きだけど動きの不安定さやロットで差が激しい。

GHKは情報まとまってるのであまり書かないけど、フロンはガスタンクが小さいため可もなく不可もなくといった具合で、CO2にするとよく動く。

WEは最近話題になりにくいが、MP5の作動も反動もバランスが取れていて楽しいし、SVDやM14の金属音は他では味わえない。P90は構造が特殊だけども耳元でボルトが動くので意外と面白い。
M4系もかなり初期からCO2が使われている(1番古くから続いてる?)し、最近になってバージョン更新も入ってるしM14のCO2化も発表されていてこれからの動きが気になるところ。
使ってるうちにパーツの交換が必要になることが多いけどうまく組み上がればフロンでも楽しい反動が楽しめる。何より他社で出てない機種が多い。


CO2

全メーカーに言えることだけど、いきなりCO2使いたい!コンバージョンする!というのはあまりおすすめしない。

マルイやVFCにCO2マガジン使うだけで100%快適に動くかといえばそうではなく、燃費が極端に落ちたり内部パーツやフレームが割れたり、内部調整しなければ違法な初速が出る場合もあり、さまざまなリスクとトラブルが起きやすい。特にノズルはすぐ壊れる。
そもそもガスを注入するタイプのフロンでも温めて内部を手入れすればCO2と同じくらいの反動を楽しめる。その上で圧力が高くない=パーツへの負荷も少なく、無理やり動かさないので細かい不具合を発見しやすいのでどう調整したらいいかの経験を得られやすい。フロンでうまく動かせるようになればもっと上手くCO2も動かせるようになりやすい、と勝手に思ってる。

CO2だからフロンより絶対リコイル良いわけではない。ネットのレビューは機種の完成度やユーザーの調整の結果なので、CO2に夢を見過ぎないほうが失敗しにくいよ、リコイルが欲しいだけの理由でCO2にすぐ手を出すのは”あまり”おすすめしないよ、という話。絶対じゃないけど。

国内のCO2の歴史



ちなみにボンベをマガジンに入れるタイプの現行CO2ガスガンの国内での歴史はまだ10年ちょっとしかない。昔は違法な改造・犯罪にCO2がよく使われたために、2010年代は安全と自主規制でCO2使わずにエアコキ電動フロンガスか外部ソースというのが主流だった。
そういった背景にあった中、2014年にマルシンがCO2ファイブセブンを発売して大ヒット。当時はローカルルールでCO2を禁止していたサバゲフィールドが多かったにも関わらず各所にCO2解禁をお願いし続けていった結果、やっと使えるようになってきた。ちょっと前までCO2使えなかった所も多かったんだよ。

なので現行CO2ガスガンは改造するな・改造させない自主規制がある。マルシンがCO2マガジンのバルブを絶対に外せなくするためにピンを打ちこんでるのは「CO2エアガンは悪いもの」というイメージに立ち向かった最初のメーカーだから(記憶の限りでは)。これがなかったら今のCO2市場は出来上がってないか、もっと遅れてた。
こういった流れで今のCO2ガスガンの国内市場があることを覚えていてほしい。


まあ最初はマルイ買うべき。
マルイ以外のメーカーは新品でもロット差で動きが酷いのある。安い中華製だけでなくハイエンドの台湾製や国内メーカーですらそう。
わくわくして初めての新品買ったらゴミ個体つかまされて萎えてこの趣味やめちゃうみたいな経験は味わって欲しくない。


おわり

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