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その時私は阿蘇に居た。話。

皆さまいつもお読み下さりありがとうございます。
さて、今回は、数日前から未整理のHDDの画像の整理をしていて見つけ、当時を思い出したお話です。

 冒頭の写真は阿蘇の全景を撮りたくて画像を繋いで、本当は端から端まで写った写真ですが、notoの仕様で掲載できません。阿蘇ってデカっ!と思った写真でもあります。
そして、本当かどうかは分かりませんが、阿蘇を撮ると、その頂は必ず雲がかかっているので上まで撮れるのは珍しいと地元の方に言われました。

この時は、とある企業案件で動画制作のための撮影でした。
熊本をクマなく周り、馬刺しを食べ、地元焼酎を飲み、撮っては走り、撮っては走りの数日間。熊本県のアピール動画か?というくらい走り回りました。

そして再度、阿蘇山に戻って来た時に、外輪山の周りを周ってみよう!ということで山裾からどんどん山側に走って行きました。
段々と道幅が狭くなり、農道に近いような道路になり、対向車が来たら戻れない、交わせない、、アウトー!の様な道をどんどこ進み、突き当たるとこまで行ってみよう!と走って行ったのです。

段々と雰囲気が「ヤバそう」と思っても、Uターンが出来ない道幅。
そして九十九折りのようなクネクネ道。
そこで気づきました。
 「ガソリンヤバい」
 「ナビ反応してない」
 「携帯の電波、、ない」
ちょっとパニックです。だって、麓からすでに小一時間は走っていたのです。 ナビが反応しないということは現在位置が全く分からない。

冷や汗をかきながら行き着いたのは突き当たりで車が一台寄せることの出来る車寄せ。
その横手に沢に降りる階段。 少し落ち着くためにも歩く。
かなり下ったところの沢の、岩という岩にぎっしりと変な仏像が置いてあり、見た事もないような呪文が書いてある。

直感で、「あ、これあかんやつや、、」と思った瞬間に全身鳥肌。
小さな小屋のような所の窓から誰かがじっと見ている。
かなりビビり倒し、急いで来た道を戻り、車に乗ったところ、窓という窓に手形が付けられていた。 まぁ、お化けでは無いにしろ、ラリーの様にフルスピードで道から落ちないように戻った記憶がある。

いやー、、阿蘇の外輪山、舐めたら怖いでー

数日間の滞在最終日前に、天候が崩れ、災害になりました。
ホテルから動けず、まぁ、データ整理でもするか、、
その後、車が走れる様になったので災害探検。

気絶しそうな風景に愕然となりました。
阿蘇山に向かう橋が落ち、南阿蘇は全面水没、電車の線路が浮いて曲がり、
走れる道路で阿蘇山に登りかけた時、鉄砲水が道路を流れてくる。
あぁ、これは無理だ。 と、ふと山の方を見た途端、全身チキン肌。
山頂から垂直に地滑りで山肌が消えていた。 そりゃ、途中、途中で自衛隊が居たはずだわ、、
あまりの惨状に写真の一枚も撮れませんでした。

そしてそれから、数ヶ月後に再度熊本に行った時に撮った、たった一枚の写真。

大観峰からの田園

自然の力の恐ろしさ、阿蘇の外輪山のデカさ、人吉で見た流鏑馬の力強さと繊細さ、馬刺しのうまさ、地元焼酎の美味しさ、全て頭の中に残っています。

、、というお話でした。

お読み下さりありがとうございました。

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