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アイドル追っかけの恐怖の話。

皆様こんには。いつもお読みいただき感謝します。
今回はアイドルファンによる恐怖のお話です。本当に恐怖を感じました。

 撮影仕事をしていると様々な写真撮影の依頼があるもので、ファッション、モデル系から企業の社内プレゼン用の写真まで多岐に渡ります。

そんなある日、知り合いの繋がりから飲食店の通販商品のパッケージデザインと商品写真の依頼をもらった訳ですが、知り合いの紹介ということで、ほぼタダ同然で納品をしたのです。
そして世間話の中で、相手さんが某ジャニアイドルのファンだということが判明。あーそういや旦那さんも心なしか似てるなぁ、、と思っていました。

実はその某アイドルさんの「趣味の世界」的な撮影が入っていたので、あぁ、来週撮影する予定だわ、、と言った途端、見事に変身されました。
マジでビビりました。次の日から電話攻撃されて早く会わせろだの、場所はどこだ、、怖い。

みなさまはYouTubeを見られると思うのですが、その中で「アストロTV」で検索してみてください。アメリカの交通違反取締の映像なのですが、そこに出てくる違反者と警察官のやりとりがすごいのです。違反者は自分が悪いにも関わらず、嘘、暴言、言い訳、話を全く聞かない、都合の悪いことは人のせい、、というまさにコレに近かったです。(番組宣伝ではないので、あしからずです。)

それで、一般の方は会えないので勘弁してねと言うと次は「詐欺だ」「友達も行くって言ってるのに」等々ありとあらゆる罵声を滝のように浴びせられ、どこで調べたのか自宅にまで電話してくる始末。おまけに当時お付き合いしていた彼女の携帯に謎の着信。電話に出ると「嘘つきだ」「どうしてくれるねん」、、等々。
あぁ、こりゃ刺されるなと危機感を覚え、脅迫で訴えるよと反撃し、ことなきを得るのでしたが、流石に数週間は警戒して後ろを振り向きながら歩くのがクセになっていました。

少し違うお話もあります。紹介しますね。まぁ、ムカつきますよ(笑

 あるファッション衣料の撮影の為、ロケに出かける時間に来ないモデル。
大体、ロケの場合、早朝に集合してロケバスで移動するのが基本です。そうしないと時間内に終わらないからです。ロケバスのレンタルや機材レンタルの返却、撮影場所の時間遵守、設営や撤退時間も考慮し、食事も場所を押さえているのです。

そんな中、あるモデルさん、、来ません。。マネージャーさんも電話が通じなくて右往左往。そして1時間遅れで謝罪もなしでブスーとした表情。おまけに酒臭い。
この時は都内から早く脱出しないと大渋滞に捕まってしまうのでスタッフ全員が「あーあこりゃ着かないよ」「完璧に飯抜きだわ」早朝出発ではロケ弁
があるので車内で全員黙って食ってたら「私こんな不味そうなの食べられないー」で、全員お地蔵さんのように固まる。誰も黙っていたけど心の中では「こいつ、、」と、思っていたのは間違いない。
そして現場着。 見事に雨。 山の天気は変わりやすい(笑
その日、季節は秋から冬に入りかけ、撮影は夏物ファッション、、まー山のようにブーたれてました。勿論時間も押し、その後のスタジオ撮影も大幅に時間が押し、追加費用を誰が負担するのかと言う大論争(笑
この一件で私のモデルさんのイメージが大暴落しました。勿論そうじゃない方がほとんどだと思いますが、最初のイメージって怖いなと思いました。
そんな思い出。

 みなさま、手タレ足タレって聞いたことがあると思います。
ファッション雑誌で、靴とか傘とか、着衣のボタンのところにそっと添えられている綺麗な手。初めて撮影で出会った時、まぁ、手の綺麗なこと、、
現場にタクシーでスーっと来て、軽く打ち合わせ後、肘まである白い手袋を、スーッと抜き取ると、うへー!綺麗。そしてスタッフ全員が自分の手のひらを見て、苦笑い、、そして全員で顔見合わせて大爆笑。
まぁ、我々の手ってゴミだわ(笑
ほんの1時間ほど撮影後、スッと帰っていった。気になるギャラは約100マンえーん。安い方だってさ。恐ろしい時間給です。
まさに自分の手で稼ぎ出す!という感じでしょうか。
まぁ、お顔は普通のちょっと小綺麗にしている奥様という感じでした。
驚きの手タレさんのお話でした。


 また、これは「あるある話」なのですが、撮影は圧倒的に東京が多かったのですが、あるCM撮りに行くと、監督から、スタイリスト、メインキャストのモデルさん、照明、エキストラ、全員関西人。現場で大爆笑。スポンサーだけが東京。移動だけでもすごい金額です。おまけに時間がキツキツでやっているので撮影終わりにそのままホテル泊、、
みーんな言ってる話で、スポンサーさんに大阪まで来てもらう事出来ひんのかーい!の大合唱。まぁ、事情があるのでしょうね。これも思い出。

 スタイリスト見習いさんをモデルに仕立てて仮のモデルさんにすることが多いのですが、ある見習いさんを見てあぁこの子仕上げたらモデル級だなとポツリと言ったことでプロデューサや監督、他のカメラマンによって争奪戦が始まったことありました。その頃、私のそういう勘が結構当たっていて、スポンサーが気に入ってしまって、愛想のないモデルよりも次回からの撮影は新たにこの子にしよう!と決まってしまうこともありました。
そんな変な業界のお話でした。

 今では普通になっているヘアーサロンのお客さんをモデルにして撮影しています、、と言うのを目にしている方は多いと思います。
実はそれを仕掛けたの私です(笑 この頃、この撮影ばかりでした。

事の始まりは後輩のヘアデザイナーがコンテストに写真出しても全然入賞しないんだわ、、と相談され、、撮っている写真を見せてもらったり、コンテストの内容を調べ倒してみて、理由がわかりました。
その後輩が使っていたカメラがソニー、そのコンテストのスポンサーがニコン。そりゃ100年やってても入賞しません。そして本格的に光を作り、レンズ貸してアドバイスのあと、撮影をさせ、違うコンテストに出品したら即優勝しました。
そして、ヘアサロンの商材を出しているところ(プロなら知ってる代理店さんです。)に企画書を出し、見事協賛金を初めて出させ、撮影会を行なったことも、いい思い出です。 まぁ、その後輩も裏切っていかれました。
二度と会うことはないでしょう(笑

と、まぁ、生きていると色々なことがあるものです。
上がっては下がり、下がればまた上がり、その繰り返しです。

またトピックスを思い出したら書きますね。
今回もお読み下さりありがとうございました。

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