Azure Data Boxはクセがつよい!
はじめに
こんにちは、アバナード関西オフィスのasanoです。
オンプレからAzureにデータを移行する際に、選択肢の1つとしてよく提案するサービス(ツール)であるAzure Data Boxについて記載していこうと思います。
Azure Data Boxは、大容量のデータを移行する必要がある且つネットワーク経由での転送が厳しい場合にデータをMicrosoftに直接送付するサービス(ツール)となります。
Azure Data Boxは、題名のようになかなかクセがつよいですが、どの辺りがクセがつよいのかを5つの項目に分けて記載していこうと思います。
前提として
何を基準にクセがつよいと言っているかというと、BuffaloのTeraStationを基準として私の独断と偏見によりクセがつよいと言っております。
※2021年12月時点の情報となります。
※Azure Data Box DiskやAzure Data Box HeavyではなくAzure Data Boxのみの情報となります。
その1:Azure Data Box配送時のクセがつよい
Azure上でAzure Data Boxを注文すると、データセンターなどへAzure Data Boxを配送してもらいます。
この時、MicrosoftのDocsの概要に記載のある大きさより小さいモノが配送されていることがあります。
<具体例>
Azure Data Boxの配送業者は日本では日本郵便ですが、配送時のステータスにDocsの概要より小さいサイズで運送されている表示になることがあります。(例えばレターボックス80)
これは日本郵便とデータセンターの契約によるものです。
実際は相応の大きさの箱で郵送されております。
注文ミスでなければ、、、
その2:Azure Data Boxの実物はクセがつよい
届いたAzure Data Boxを開梱して確認するとDocsの概要に記載のあるサイズより実物は大きく、外観も異なります。
なぜなら強度確保及び持ち運びやすさ確保のため、外装がさらに追加されているからです。
その3:Azure Data Boxの結線はクセがつよい
Docsの記載の通りではありますが、ケーブル接続後にAzure Data Boxを起動しないと物理ポートがリンクアップしません。もちろん、対向のスイッチ類の物理ポートもリンクアップしません。
昔のプリンターケーブルのようです。。
ちなみにLANケーブルはストレートでもクロスでも問題ありません。自動判別してくれます。
その4:Azure Data Boxの操作はクセがつよい
Docsの記載の通りではありますが、フォルダー、データの削除はRobocopyにより実施します。
エクスプローラから手動で右クリック削除では基本的に消えません。
また、Azure Data Box上においてデータ移行後にアクセス権情報が移行されているかの確認を対象データのプロパティにあるセキュリティタブから確認することができません。
Azureへアップロードしてから確認することができます。
アップロード前に確認したいのであれば、Robocopyのログを確認しましょう。
その5:Azure Data BoxからAzureへのアップロードはクセがつよい
Azureへの「DATA COPY」が終了していても「注文状況」がデータコピー実行中となっている場合があります。(よくあるそうです。。)
②は終了しているのに①が実行中の場合になります。
この場合、何らかのエラーが出てコピー自体は終了していますが、、ログからエラー内容を確認しない限り終了とはなりません。
想定のデータコピー時間が過ぎても終了にならない場合は、Docsの手順を遵守しようとせずMicrosoftへ相談しましょう。
待っているだけなので時間がとても無駄となります。
最後に
以上のようにクセがつよいAzure Data Boxではありますが、下記の条件が重なった場合は、とても頼もしいサービス(ツール)となります。
・納期が厳しい(移行元となるサービスの終了など)
・移行で使用できるネットワーク回線が細い(例えば100Mbpsの回線しかない)
・移行対象データがTB単位で存在する
Azureへのデータ移行をお考えの際は選択肢の1つとしてご検討頂ければと思います。
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アバナード関西オフィス 担当asano
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