動画作品を作るなら編集ソフトは3択
動画を初めて悩みのどころの一つが編集ソフト。一番メジャーなのは Adobe Premiere Pro だと思うんだけど、正直どれも一長一短で、結局はどんなコンテンツを作りたいか次第だと思ってます。
僕は Blackmagic Design の Davinci Resolve Studio を使っていますが、そちらの紹介もしつつ、今日はどのコンテンツにはどのツールが合うのかを私見バリバリで書いてこうかなと思います。
あまりマイナーなものは使わないほうが良い
実は動画編集が出来るソフトっていろいろあるんですよね、ネットで調べると、動画編集ソフトおすすめ30選!って出てきて、そんなにあんの!?って驚きました。
価格帯は安いものでは無料のものから1万円しないものまであるんですが、やはり機能面では劣るものが多く、映像作品という基準で考えると基本は以下の三つから選べば良いと思っています。
・ Adobe Premiere Pro (Win/Mac)
・ Davinci Resolve (Win/Mac)
・ Final Cut Pro X (Macのみ)
どれもプロレベルのソフトなので扱える動画素材等には大きな違いはありません。出来ることも概ね同じです。ただ、やはり得意不得意はありますし、同じ編集をするにもその設計思想の違いから、同じ編集をするにも作業工数に結構な差が出てきたりするので、自分の作りたいスタイルの映像と合ったものを選びましょう。
凝ったエフェクトを使いたいなら Premiere Pro
良い
・どんなスタイルの動画でもOK
・VFXに強い
・チュートリアルがYouTubeに豊富
悪い
・とにかく高い
・使いこなすのが難しい
やはりオールラウンダーなのは Adobe Premiere です。基本的にはこれを使いこなせれば動画作品作りにおいて困ることはないでしょう。他のAdobe 製品との連携もとれ、凝ったアニメーションを作りたい場合は AfterEffect と連携する事で実現できますし、カッコ良いズームトランジョンなどを使いたい場合でもPremiereで完結させることができます。
ただし、難点は使い勝手と価格です。Premiereは決して初心者にとっつきやすいソフトとは言えないと思います。使い方をマスターするにはそれなりの時間と勉強が必要です。ただしメジャーなソフトだけあってチュートリアルビデオなどはYouTubeに充実しているので、多少の英語力があればそこから学ぶのが良いと思います。
Adobe 製品はサブスクリプション方式なので月額費用がかかってきます。Creative Cloud というAdobe全製品を使えるプランですと、月額5680円、年間で68,160円が毎年かかってきます。Premiere のみが使える単体プランでも月額2,480円、年間29,760円と決して安くはありません。
学習コストや費用を鑑みると、Premiereでないと実現が難しいような作品が作りたい、あるいは使い方をマスターして編集の仕事に就きたい(プロの現場でのシェアが高いので)など、自己投資として考えられる人向けかなと思います。
無料で始められる Davinci Resolve
良い
・無料で始められる
・カラーグレーディングに強い
・直感的に使えるインターフェイス
悪い
・VFXに弱い
・チュートリアルがあまり多くない
Davinci Resolve は意外とマイナーなツールかと思われがちですが、ハリウッド映画の8割はカラーグレーディングの工程で使われているそうです。
とは言え、近年ではカラーグレーディングに特化したプロ向けツールから動画編集のオールインワンへと進化を遂げており、動画の編集からカラーグレーディング、Fusionとの統合にによりVFXだけでなく、サウンドデザインまでそれぞれが専用の編集画面を持ち初心者でも分かりやすい非常に使いやすいソフトとなっています。
そして、何よりこのレベルのソフトが無料で使えます。有償版は35,500円で買い切りになり、使い続ける限り永遠と費用がかかるということはありません。
とはいえ無料版でも有料版の95%の機能が使えるという事ですが、結構重要な機能(ノイズリダクションなど)は有料版にしかないので、まずは無料版を使ってみてイケそうだなと感じたら有償版へのアップグレードをお勧めします。
MacならFinal Cut Pro Xという選択肢も
良い
・Macとの相性が良い
・豊富なテンプレート
悪い
・Windowsでは使えない
・他の2つに比べると機能面では劣る
Final Cut Pro X(以下FCPX)はAppleが開発を行っている映像編集ソフトです。Macに無料で付属するiMovieの多機能版で動画編集初心者にもとっつきやすいように設計されたiMovieのインターフェースの流れを汲んでいます。そのため、高度な編集はそこまで必要としていないが、テロップ等のテンプレートが豊富で簡単に扱えることもあり、多くのYouTuberが使用しています。
また素材の管理機能が優秀で、MacにカメラやSDカードを繋ぐだけでカメラメーカー専用の取り込みソフトを使うこと無く、FCPXが素材を管理してくれ、すぐに編集を始めることができます。
価格は34,800円でこちらも買い切りで、Davinci Resolve の有償版とほぼ同額の値段になります。
正直他の2つのソフトより機能面で見劣りする部分はありますが、高度な編集はそこまで必要としていないが手軽に素早く動画を編集したいというMacユーザーに向いていると思います。
まとめ
・ゴリッゴリのVFXを扱いたい人は Premiere Pro
・カラーグレーディングに特化したい人は Davinci Resolve
・MacでYouTuber寄りなコンテンツを作るなら Final Cut Pro X
てな感じかな?
とりあえず全部買って試すという事はなかなか難しいと思いますし、一度使い始めると他のソフトにスイッチするのも難しくなるため、参考になれば幸いです。
僕は Davinci Resolve 使いなので今後はそっちを掘り下げた記事や動画なんかも投稿していければと思います。