[移植元:Diarynote] SMレギュレーション考察日記 その3 グッズ編。2018年7月23日 ポケモンカードゲーム

SMレギュレーションの考察をしてみようのコーナー。前回の続きです。
シーズンキックオフのCL東京までに、まだ新弾を2つも残しているのに考察する意味あるの? と思わなくもないですが、経験上直前にはこんな記事のんびり書いてる時間はないので、今のうちにストックしておこうと考えてます。

今日はグッズ編。グッズというと、XY環境の代名詞ともいうべき強力なカードがいなくなり、デッキ構築が大きく変わりました。懐かしきかな、バトルサーチャーにコンプレッサー。とはいえ、ぼちぼち代替カードが出揃ってきたので、SM環境も安定してきたなあという風に思っています。例によってWinter Battle環境(SM1-SM5)の復習と、それ以降の新弾の情報を付け足す方式で書いていきます。さて、行ってみましょう。


<グッズ:ポケモン>
ボールをはじめとした、ポケモンのカードに関係するカードたち。こんな感じで一括りとしておきます。分類は便宜的なものなのでなんとなくです。

□Winter Battle環境
ボールは、ハイパーボール、ネストボール、タイマーボールの3種が基本でした。タイマーは1/4で失敗するのでできることならば頼りたくない、ネストはテテフを呼べない。ということでハイパーボール4枚にちょっとネストタイマー入れる、という形が基本だったように思っていました。
回収手段としては、レスキュータンカというスタンダード環境でも強いカードがあったため、特に困ることはありませんでした。

□SM5+(ウルトラフォース)~SM7a(迅雷スパーク)追加カード
ボールは多数追加されましたが、実用性・汎用性がありそうなカードはほとんどない印象です。今日(7/23)発表されたネットボールはちょっと偉そうですね。
そんな中圧倒的汎用性を持つカードが登場しました。ミステリートレジャーです。ボールじゃないけど。テテフをサーチできるので、事故防止やグズマサーチを目的として超竜デッキに限らず採用できます。もちろんメイン採用できるカラマネロ軸やレックウザ軸はSM環境屈指の安定感を誇ります。
他には、ポケナビというトップ操作寄りのサーチカードも追加されました。スーパーボールの劣化ですが、基本エネルギーも拾えるところが差別化点ですね。
最近ではハイパーボールの手札トラッシュを嫌って、ネストボールやスタジアム(せせらぎの丘・ウルトラスペース)などのサーチに寄せた構築も開拓されているようです。


<グッズ:エネルギー>
□Winter Battle環境
山札からのサーチ手段が、勝利の勲章という現実世界に存在しないカードだけのため、存在しませんでした。ハイボオドリドリバイタルダンスが一番汎用的でしたね。エネくじも比較的安定するカードのように感じています。
一方の回収手段は、エネルギー回収やエネルギーリサイクルと安定したカードがありました。
エネルギーを加速するカードとして、アクアパッチというかなり優秀かカードがありましたが、エネをトラッシュする手段が乏しかったのでそこまで猛威を振るわなかった印象です。他にはがくしゅうそうちやねがいのバトンがありましたが、シナジーのあるポケモンがいなかったように感じます。擬似的なエネ加速として、エネルギーつけかえやマルチつけかえもありですね。

□SM5+(ウルトラフォース)~SM7a(迅雷スパーク)追加カード
サーチ手段がないことは相変わらず。炎に限れば、火打石という大量ドローカードが追加されました。
エネルギーの回収手段として、エネルギー循環装置が登場しました。手札か山札か選べるのが優秀で、回収とリサイクルのどちらかに寄せたいデッキでなければ採用したいカードです。
さて、加速カードですが、たくさん出ました。まずはビーストリング。SM環境の代名詞となること請け合いのカードです。山札から2枚加速という点で既におかしいのに、サポートですらない。恩恵を受けるウルトラビーストは、今後第一線に居続けることでしょう。もう一つ、カウンターゲインという道具が登場しています。サイド枚数が負けていないと使えないとはいえ、カウンターエネルギーと合わせて様々なワザを起動できるため、意識しておきたいです。もちろんGXポケモンに貼っても強いですね。

<グッズ:その他>
□Winter Battle環境
入れ替え系のカードは、ポケモンいれかえとあなぬけのヒモが続投し、ポケモンの道具としてダッシュボードが登場しました。逃げ1をメインとするデッキではダッシュボードが機能しますが、逃げエネが2以上のポケモンが多くなると、スムーズな入れ替えが難しい環境になりました。グズマや月輪の祭壇といったカードに寄せるデッキも多いです。
打点をバンプアップするカードは、こだわりハチマキという汎用カードが軸となりました。逆に非GXはこだハチの影響を受けないことが強みになってきそうです。
耐久を上げるカードには、まんたんのくすりやじゃくてんほけんがありますね。1進化ポケモンにはムキムキダンベルも強力です。
妨害カードとしては、改造ハンマー、クラッシュハンマーは継投です。また、道具とスタジアムを同時に割れるフィールドブロアーという汎用カードが登場しています。
他には、サポートを回収するともだちてちょうが再録され、バトルサーチャーなき世界でのリソース回復手段が追加されました。また、擬似的なドロソとなるハンサムホイッスルやおとりよせパッドも面白いカードですね。

□SM5+(ウルトラフォース)~SM7a(迅雷スパーク)追加カード
入れ替えカードは特に変わらず、条件下で相手を入れ替えるカードのカウンターキャッチャーとカスタムキャッチャーが登場しました。グズマ以外でベンチに触れるカードなので、デッキに自然と採用できるならば強力です。マオなどの他のサポートを使いつつベンチを呼べるのは強いですね。
バンプカードは、雷タイプの汎用カード、エレキパワーが登場し、雷デッキのパワーを一段階高めました。
耐久を高めるカードには、鋼タイプ専用の鋼鉄のフライパンが、じゃくてんほけんの上位互換として登場しています。
妨害カードとしては、改造ハンマーの互換カードとしてエネポーターが登場しました。相手バトルポケモンのエネルギーに反応するワザを使うならば、選択肢に上がるようです。
他には、山を掘りすすめられるダート自転車が再録され、高速展開したいデッキの安定感が上がりました。また、化石発掘マップの登場でなぞのかせきデッキという選択肢も出てきたように思います。



長くなりました。グッズはポケカの根幹みたいなところがあるし仕方ないですね。
XYとの大きな違いは、トラッシュされたサポートを再利用しづらいこと、汎用的な入れ替え手段がなくなったことの2点でしょうか。汎用性の高いグッズはあまり登場していませんが、エネ加速系のグッズは強力なものが多く、またサイド差が負けているときに発動する強力なカウンターカードも注目したいところです。

スタジアムは、ちょいちょい触れつつあるけれど、次回改めてまとめます。多分。

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