バシャバシャにキーボードをたたきたくなった
わたしは今、職場近くのインターネットカフェのブースでこの文章を入力している。
6年前に離婚し、自分の物だけを持って引っ越した結果、わたしはパソコンのキーボードをたたく機会がなくなった。
それはもう、本当に掛け値なくだ。
わたしが初めてキーボードをたたいたのは、父のおさがりのワープロをもらった小4のときだ。
ローマ字ではなく、かな字入力だったけれど、楽しくて毎日文章を打ち込んで遊んでいた。
少し後、小学校で、担任の先生のワープロをいじらせてもらったときに
「ローマ字はわかるんだろう。ローマ字入力ができたほうが便利だよ」と勧められたので、そのように移行してみた。
母音を除けば、1文字を打つためにたたくキーの数は増えるわけなのだけれど、新しいことを覚えるのは楽しかったし それでいいと思った。
年代的に、まだ課外授業ではあったが 学校でもパソコンが導入され始め
わたしのタイピングは人より少し進んだ特技になっていった。
ちなみに今、ネットカフェを退出しようと予定していた時間を過ぎたのであるが、
久しぶりに長い文章をキーボードで打つのが楽しくてもうそんなことわりとどうでもいい。
中学の選択国語で自由課題が出た時、小説を書くことにした。
自宅のパソコンで執筆することを先生に話したら、課題期間の科目時間中には先生のノートパソコンを貸してくださるとおっしゃった。
ありがたくお借りして、家からはフロッピーディスクを持参し、嬉々として作品を書き続けた。
すでにウィンドウズが当たり前になっていた時代だが、進学した高校にはまだワープロの授業があった。
わたしはそこでも嬉々としてキーボードをたたき、日本語だけの文章なら1分で200字を打てたのだが、
ワープロの機能で製図をするのが難しくて 検定は2級取得にとどまった。
家にパソコンがないことはそこそこ不自由なのだが、スマートフォンでそこそこ何でもどうにかなってしまう。
仕事もオフィスワーカーではないため、業務上パソコンを使う場合でもほとんどマウスの操作だけで完結してしまう。
ただ、初めてパソコンからnoteにログインしてこの文章を作成して20分ほどになるのだが、
やはりキーボードを打つのは楽しい。
完全ブラインドタッチとまではいかないのだが、
(頑張ればできるが 結局打ち直しが多ければ時間の無駄だと思う)
手元と画面を交互に見ながら 物理的キーをたたいて文字を入力するのはやはり楽しい。
スペックは低くてもいいので、次のボーナスでパソコンを買おうかなと検討している。