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【ピアノ日記】結局はやはり体の使い方と思った次第…

先日、ほぼ内輪の仲間たちの発表会がありました。とっても弾きやすいスタインウェイのフルコンで、びっくりするくらい柔らかい素敵な音が出て、楽器の良さは七難隠すとつくづく思ったよ。。このいい楽器でも隠しきれない難こそが、本物の難よのぅ💧

今回準備期間が短かったので、モーツァルトのきらきら星変奏曲を弾いたのだが、モーツァルトは本当に侮れない。子供でも弾く曲、だから簡単、ってことは決してないのよね😂
こういう曲をコンクールの課題曲にすれば、一発で実力が丸分かりだから審査もしやすいだろうに。でも大人のコンクールは落とすためのものではなく、趣味を楽しむためなのだから、そんな審査は野暮というものよね。

で、きらきら星。モーツァルトの曲ってほんと不思議。難しくて弾けないところはないのに、なぜか練習の時に色んなところで「え?」っていうようなミスタッチをしてしまう。毎回同じところでそうなるなら対策のしようもあるけど、規則性がないから対策しようがない。単純に実力がないんだろうけど…。やっぱりシンプルな曲は、一瞬集中力が切れて隣りの鍵盤を押してしまった、などの凡ミスが悪目立ちしまくり。
先生も、モーツァルトを弾く時が一番緊張すると仰っていた。そりゃそうだ、プロでさえ(だからこそ?)そうなんだよ。
だから発表会でモーツァルトを弾く人がいたら、「この人勇気あるなー」と内心思ってしまう(そして今回は自分がその勇気ある人に…笑)。

で、そうこうするうちに、ある日を境に、結構な確率で間違える特定の箇所が出現してしまった😱指がもつれてしまう。何も考えていなかった頃は普通に弾けていたのに、慣れると崩れるこの現象。この現象が起きたら、原因を考えて対策してかえって盤石になるのでむしろ歓迎しているのだけど、今回は何をやってもダメ。ドツボにハマってしまった。
弾ける時と弾けない時の違いが分からない。考えすぎなのか、ここが近づいてくると、「来る、来る」と緊張し、結果的にたまたま弾ける時、「あ〜やっぱりもつれた」の時、何の差があるのか全然分からないのです😂

今回行った数々のトライ&エラー
↓リズム練習しまくる
↓指が独立してないのが原因だ!→突然ドホナーニをやり始める
↓いや、やっぱりハノン1〜31番だ
↓体の重心が変だ! ここは左軸に乗ってないと
↓ピアニッシモで該当箇所をゆっくりさらって手の内部の動きを確認する

(いずれの練習もその日は弾けるようになるが、翌日一発目はまた弾けない→原因を考える、の繰り返し)


↓本番前日。もうだめぽ…(泣)


↓あっ、そういえば以前アレクサンダー・テクニークでやっていた、肩と手を遠ざけるというのをまだ試してなかった→できた! これなら毎回必ず弾ける😭あ〜ギリギリ間に合った。肝を冷やした。

結局、指云々の問題ではなく、体の使い方や姿勢が、弾ける/弾けないを分けると今回も痛感。
そう、だって指の問題なら、ほぼ毎回弾けないはずだもんね。
私の場合、肩と手を遠ざける(=前屈みにならない)と、かなりの演奏上の問題が解決していたのに、すっかり忘れていたよ。。

でもって、本番。これならいける! と自信を持って演奏したものの、まだ昨日の今日で定着していなかったのか、やっぱりその場所に来ると崩れそうになってしまった(いや、もはや崩れていた)のだが、死んでも弾いてやる! と負けん気を出し、なんとかごまかした(が、モーツァルトだからバレただろう)。
体の使い方もギリギリで改善したつもりだったのに、やはり一朝一夕では身に付かないなぁ😓
正直、ロマン派の曲ならいくらでもごまかせただろうね、笑。しかし、こんなことで古典を弾くのを諦めてはいけない。だって私は、いつか立派な(?)モーツァルト弾きになりたいのだから。数ヶ月後に、またこの曲を緊張する場で弾くつもり。その時は、体の使い方をマスターしてクリアな演奏したいです!

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