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【読書録】不安を自信に変える授業

ふふぅ~。なんちゅうかねーーー。
私は、気がかりな発表が控えていると、心ココにあらずになってしまい、なんか色んなことがあんまり手につかないのだよね。
かと言って集中力もそんなにないので、ずーっと練習をしているわけでもなく、謎のワチャワチャした時間を過ごしている…。
気分転換に楽しく書いていたこのnoteも、ここ最近めっきり書く気にならず。料理をしても砂糖と塩を間違えてしまったり(爆!)、電車で降りる駅を間違えて、だいぶ歩いてから駅を間違えたことに気付いたり。
こういう徴候が見え始めると、あ、もうすぐ本番なんだな…と実感する!笑

しかしそんな私も、二週間に一度の近所の図書館通いは続けている。図書館通いはなぜやる気になるかと言うと、本には今の自分の悩みを解決するヒントや、求めていた答えが書いてあることが多いと思うからです。先日も今の私にぴったりな本を借りたので、読書録として残しておこうと思います。

今回借りたのは、「不安を自信に変える授業」(クリステン・ウルマー)。
不安な時、そのことを考え過ぎないように、ポジティブに、自分の好きなことをしてリラックスして過ごして、、、
みたいな方法を推奨されることってありますよね? 私はそういうポジティブ一辺倒の方法には、なんかしっくり来ないものを感じてたんです。そこから目を逸らせるのにも多大な労力を要するというか、それもまたかえってストレスになるというか。
この本では、不安も大切な自分の一部であり、不安の声を聞いてあげて、味わう。その上で、行動する。ということを説明しています。
著者は、エクストリームスポーツという、断崖絶壁をスキーで滑り降りるようなスポーツをやっていた女性。それこそ一歩間違えば死んじゃう行為で、その不安たるや、ピアノでミスタッチをすることなんて比べ物にもならないでしょう。
その著者が言うから、真に迫るものを感じる。命の危険がない人が適当に脳科学の知見を出して言ってるんじゃなしに。

で、私は今室内楽の発表を控えてやはり不安になっているわけなのですが、著者の言うとおり不安から逃げるのではなく真正面から受け止めて味わうようにしてみた。何をそんなに不安がっているの? と自分の心に聞いてみると、「演奏中に楽譜から落ちてパニックになるのがイヤ…、手が固まって一瞬ドキッとするのがイヤ…」等々、恐れていることが具体的に出て来た。具体的に分かったら、なーんだ、そんなことか…。みたいなことも案外多く、対策も練れるので、闇雲に不安がっていた時よりも安心感が出てきました。不安から目を逸らさないようにしたら、いつのまにか不安が軽くなっているというこのパラドックス。正体を暴くと、実は大袈裟に慌てるほど大したことないということに気付いてしまい…。
前よりもう少し、淡々と過ごせそうな。この本は本当に読んでよかった。気が楽になりました。

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