リモートワークの拡大で見直される【伝え方が9割】の重要性
今回紹介するのは、
「伝え方が9割」です!
書店の自己啓発コーナーには、「〇〇が9割」シリーズを多く目にしますが、その先駆けになった本なのではないでしょうか。
内容は「伝え方」の具体的な手法の紹介が主です。簡潔でわかりやすい。表紙のデザインの通りです。
2013年に出版されてから100万部も優に超えるヒット作で、2015年には、「伝え方が9割②」が出版されるなど、知らない人の方が少ない名著ですよね。
チャットアプリやリモートワークも普及し、コミュニケーション形態が変化することで、改めて「伝え方」が重要視されていると感じます。
発行された2013年当時には想像もできなかった時代変化かもしれませんが、私はこの本が未だに売れていたり、同じような本が出されるのは、この時代背景があるからだと考えています。
筆者の佐々木さんはコピーライターということで、文章での「伝え方」に特化した内容になっていて、今読むべき本だと感じました。
テキストベースでのやりとりって相手の表情が見えない分、温度感が伝わりにくいです。無機質な文字はどこか冷たく感じられるかもしれません。
また、相手の気持ちを汲み取ることが難しいように、こちらの気持ちを伝えるのも難しいと思いますが、できるだけ等身大で自分の思いを伝えたいですよね!
また、文章でのやり取りに限らず、コミュニケーションをとる上での本質は同じだと思いますので、対面での「伝え方」にも応用できるでしょう!
特に誰に読んでほしいとかなく全員にぜひ読んでほしい!そんな一冊です!
相手がどう感じるかを考えるのは難しい
コミュニケーションを取る上で、自分が相手だったらどう思うかを考えることが大切、なんて言葉よく耳にしますが、正直言って正確に相手の気持ちを汲み取るのはかなり難しいと思います。
機械ではありませんので、人によって感じ方は異なりますし、自分自身の感情すら正確に把握するのはできないからです。
相手の気持ちを考えることが重要なのは、火を見るよりも明らかなのですが、私はここに相当のウィルパワーを消費してしまいます。
友達とLINEのやりとりをする時ですら、自分のメッセージが相手にどう伝わるかを考えてなかなか早く返信できません。
そんな私の悩みが軽減された手法をひとつ紹介します。
体の状態を言語化する
その手法とは、「体の状態を言語化する」ということです。体とは、「顔」「のど」「くちびる」「息づかい」「目」「頭の中」...などです。これがどういう状態になったかを前後で付け加えてあげるのです。
例えば、「夜ご飯おいしかったよ。」と親やパートナーに伝えるとしましょう。
おいしいと感じるときのあなたの体の状態を想像してみてください。
「舌がとろける」
「頭の中が何も考えられない」
「ほっぺたが落ちそう」
「箸を動かす手が止まらない」
そしたらそれを先ほどの一文に付け加えてみます。
「舌がとろけるほど、夜ご飯おいしかったよ。」
「頭の中が何も考えられなくなるくらい、夜ごはんおいしかったよ。」
「夜ご飯がおいしくて、ほっぺたが落ちるかと思ったよ。」
「夜ご飯がおいしくて、箸を動かす手が止まらなかったよ。」
やかましいわ!と思うかもしれませんが、ここまでダイナミックに伝えてくれたらお世辞でも嬉しくなりますよね。
お礼のメールなどで使えたら相手からの印象up間違いないでしょう(笑)。
結局人を動かすのは〇〇
結局人を動かすのは...「感動」です。
もちろん合理的かどうかも大切です。
しかし、値段の高いフェアトレード商品が売れていることからもわかる通り、合理性だけを判断基準に据えているわけではないことはみなさん知っていることでしょう。
相手が感動する言葉を届けることができるかによって、相手の行動も変えることができます。
だからこそ、伝え方が重要になるのでしょうし、伝え方を工夫する力は機械に代替不可能な人間の価値だというメッセージをこの本から感じました。
まとめ
些細なひと言で、感情が大きく揺れることがあります。
些細なひと言で、人間関係が変わることもあります。
本書に掲載されている「伝え方」の方法は決して難しいものではありません。少しの努力で誰でも変わることができます。
リモートでのやり取りも、ちょっとした「伝え方」の工夫で快適にできたらと思います!
ではまた!