自律的に働くとは~(連続投稿)本来皆自律型人財~
組織における自律型人財を増やす
企業の中で自律人財が少ないと言われますが、
そもそも自律的でない人っているのでしょうか。
以前、人は多様な役割を演じているということを書きました。会社においての役割で、自律的でない、自律的であるというのは確かにあるようです。
ある場面においては自律的であるが、ある場面においては自律的でないということがあります。
多様性を生かす(ダイバーシティマネジメント)のは役割を理解すること|autonomy
人は自分に興味があることには主体的にかかわりますが、興味のないことに関しては主体的かかわりをしない傾向があります。
人は場面場面に応じて演じる役割が変わります。
人は興味のあることに対しては本質的に自立型人財ではないでしょうか。
自律の意味について
自律とは、英語で言うとautonomy自分で立てた規律に従って行動することを意味します。反対語は他律です。
一方自立は、英語で言うとindependence他人に頼ることなく独り立ちしていることを意味します。反対語は依存です。
自立しているけど、自律していないという状態はあります。指示に従って働くだけでは自律的に働いていると言えない。昭和の働き方と揶揄されます。
今は、社員に対して自律的な働き方を促している時代です。組織に個を従わせる時代ではないと言われます。
だとすると、
会社は社員の自律を促す組織運営になっている必要があります。
自律を促しておいて、歯車の一つとして働くような運営では、自律型人財は育ちません。
また、
自律しないのは、個人の資質の問題で能力だから会社は関知しないという考えでは自律型人財を育てていません。
人が変わるのは、その個人個人であっても、その環境を作るのは組織の役割です。会社は意図的に自律型人財を育てる環境整備はできます。
ではその環境とは何か
自律型人財を育てる3つの要件
① 聴く環境、聞いてもらう環境です。コミュニケーションの在り方です。
人は聴いてもらう経験がないと主体的に自ら話せないものです。一方通行
で指示通りにしておけばいいといった環境では、自律型人財は育ちませ
ん。逆になんでも言い合える関係、心理的安全性のある環境であることで
す。
② 会社、組織、チームのパーパス、価値観、やるべきことと個人のパーパ
ス、価値観、やるべきと思うことに接点があることです。
よくWill、Can、Mustと言われますが、Canはやっていくうちに出来るよう
になることが増えます。もし接点がないまま業務をし続けたらミスマッチ
が続くことになり、そこに主体性はありません。
③ ②の接点を増やす、拡げるため、組織はそのミッションが達成されるた
めの多様な選択肢、仕事、タスクを用意する、用意できることです。
個人はミスマッチしないよう自分が主体的に関われる選択ができることで
す。
たとえば営業という職種で自律的とは何でしょう。
本気で、お客さん、市場で実績をあげたいと自ら思うかどうか。
今とりあえずこの担当だから無難に過ごそうとか、上司がこう言っているからやっておこうでは、自律的ではありません。なかなか実績が上がりません、自分で自ら主体的に取り組むことで実績が上がるものです。
仮にそのとき実績が上がらなくとも、後々まで繋がる、後々その行動が役にたっているものです。
自律的に働くとは、自律的に動ける環境にある、自ら選択できる環境にあることです。
はじめは自ら選択したのではなくとも、やり続けていくうちに、自律的に行動している、できるようになります。どうしても出来ないのなら別の選択肢もあります。
本来人は自律的です。自律型人財です。
今日も最後まで読んでいただいて有難うございます。
本記事で25週連続投稿、68本目となりました。
今日はクリスマスです。この日にnoteを書いている人、読んでいる人は、どれだけ主体的にnoteに取り組んでいるのでしょう。誰からも書いて、読んでという指示をうけてはいないですね。皆自律型人財なのです。