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メルセデス・ベンツ GLE400d 試乗レポート
Mercedes-Benz GLE400d 4MATIC Sports W167
日本仕向の400dはAMGライン。
ブレーキが干渉するので19インチホイールは履けない。
なのでスタッドレスも純正と同じ20インチを用意する必要があるのだが、
4本積み重ねればドラム缶ほどの大きさになる。
タイヤは劣化を防ぐ観点から屋内保管がベストだが、ゴムくさいわ邪魔だわで家に置いておけない人は、なじみのディーラーやタイヤショップで預かってもらうのがいいだろう。
かつてのMクラスと比べれば、だいぶ立派になった。先代の初代GLE (W166)からの進化もはっきりと感じられる。
北米向けの乗り味や見た目から、ヨーロッパ的なデザインや走りのテイストが強まった。
価格も強化された。
従来のコイル式からエアサスに変更され、走り始めて3mでレンジローバーを思い起こさせた。(4mより先で思い直す)
先代の V6 ディーゼルターボエンジン OM642 は小さな不具合はあったものの、トルクフルで良いエンジンだった。
しかし最新の 直6 ディーゼルターボ OM656 は振動・騒音面においてさらにオトナになった。
今のところは目立った不良の報告もないらしい。
ドライバーにエクササイズを強要するコマンドなど、ただのおもしろ機能や無駄も備えているが、その高い新車価格相応のパフォーマンスはある。
称賛を列挙したが、あら探しをすれば気になるところもある。
リアの剛性感は期待より少し足りない。
周囲の見切りは今ひとつで、360度カメラでは全方位の安心感までカバーしきれていない。
幅は2mを超えた。
さらに言うと私は孤独なので標準装備の7人乗りは必要ない。
だが、それがどうした。
そんなことを指摘するのは宅配ピザを頼んでおきながらカロリーが高いと騒ぐようなものだ。
GLEを買う人はそんなこと気にしていない。
デカくてパフォーマンスの高いSUVが欲しいのなら、ランドローバーディスカバリー5のほうがお買い得だ。
ディスコのほうが剛性感やハンドリング、オフロード性能とユーティリティーに優れている。
しかし、こちらはインフォテインメントシステムが変だ。ボディデザインも好みが分かれるだろう。
結局は個性派の車好きよりも 一般的な感性をもった家庭のほうが多いので、きっとディスカバリーよりもGLEのほうが多くのセールスを記録するだろう。
(文・稲川大資)
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