①「チンイー」(2024/08/27)
⚠️ゼンゼロの記事じゃないです。下ネタです。
人間にとって最も幸福なことがあるとすれば、それは何か。
美味しい物を食べること。好きなだけ惰眠を貪ること。何かしらの大会で優勝すること。友人と笑い合うこと。恋人と愛し合うこと──これらは全て正解であり、不正解でもある。
美味しい物を食べても、もっと美味しい物があるかもしれない。もっと楽しいことがあるかもしれない。“最も”幸福なことは、現実世界において存在し得ないのである。
なぜなら幸福とは人間の主観に過ぎず、理想は全てその人の内側にのみ存在するからだ。イデア論にも通ずる考え方だが、現実世界という制約の中においては、最上の幸福という理想に限りなく近しいものはあっても、理想そのものはそこには無い。
しかしだからといって、人間は最上の幸福を手に入れられない、ということにはならない。
人間には、夢があるのだ。
睡眠というトリガーが現実世界との楔を断ち、己の中にあるものだけで構築される、完全な異世界。最も純粋で嘘偽りのない、欲の原液で象られた渇望の果て。
最上の幸福があるとすれば、それはこの夢という理想郷にのみ存在するのだ。
前置きはここまで。
この駄文は、筆者が見た夢の記録である。やがて一度見た夢をもう一度見られる技術が出てくるかもしれない。そうでなくとも、かつて見た幸福の残影に焦がれる為に、忘れっぽい私は文字として残しておこうと思うのだ。そのため、これは誰かに読ませることを第一の目的としておらず、読みやすさや客観性に配慮はするが、あまり重点は置かない。私本人が思い出すための装置であると考える。
しかし、全ての夢を記録するわけでは無い。あくまで「幸福なもの」かつ、「現実では到達出来ないほどのもの」にのみ限定する。
そして筆者はエロガキである為、おそらく大体がピンクなものになると予想される。
第一回 「チンイー」
現在、ゼンレスゾーンゼロというゲームにハマっている。今は青衣というキャラのピックアップ期間だ。青衣と書いてチンイー。太ももが魅力的な、ツインテールのロボット少女。体格はかなり小さめで、見た目は幼く、それでいて老人のような喋り方をする、属性マシマシの人権キャラクターだ。
この子を手に入れる為に全てのガチャ石を注ぎ込んでいたが、この時はまだ引くことは出来ていなかった。
そんな彼女を手に入れたいという願いによってか、その彼女が、夢に出て来た。いや、チンイーだったのかどうかは分からない。よく似た少女だったのかもしれない。なぜなら夢は理想そのものを映し出す空間であり、チンイーという素体を、自分好みにカスタマイズしたキャラクターであるという方が正しいからだ。だが、記憶の中で、彼女は間違いなくツインテールであり、少女の体格であり、ロボットだった。だから、彼女をチンイーと呼ぶことにする。
私は教室にいた。右端の、前から三番目あたりの席だったと思う。右隣にはチンイーが座っていた。
学校だったのは、私の青春コンプレックス故か、少女と接近している状況に合理性を付与する為かは分からない。ただ、授業中の静けさ、机に囲まれた窮屈さ、木製の椅子の硬さ、その全てが私の意識に熱を灯していた。
そして──気付いた時には既にチンイーは私にぴったり身を寄せ、ズボン越しに私のチンチンをまさぐっていた。
ちなみに私はエロ同人は展開が早い方が好きだ。リアリティさが無さすぎても没入出来ないが、欲望を発散する装置で、下準備を丁寧にやるのは回りくどいと思うのだ。そこがあまりにも気になる人は、某ハンチョウではないが、おそらく欲望の解放の仕方が上手では無いのだと思う。
話を戻そう。
チンイーが私のチンチンを触っていた。学校にいた訳で、周りの目は当然気になる。かなり見苦しい悶え方をしていたのに、しかし誰もこちらを気にしている様子はなかった。
それでも、私は気が気でなかった。頬が彼女の毛髪で埋まるほどに密着していて、彼女を遠ざけようと触れた頭骨は驚くほど小さく、滑るほどに丸く滑らかで、指先に触れる髪は細く、それでいて少し重たく。気が遠くなるような甘い香りが意識に靄をかけきてきていた。
私は尋ねた。どうしてこんなことをするのかと。
彼女は、私が彼女を求めているからだと答えた。
全てを見透かす微笑で、彼女は私の瞳の奥を突き刺していた。
夢の体感時間は、合算して20分あるいはそれ以上。いや、もしかしたら3時間以上だったかも。時間の感覚が乱れるほど濃密で、極めて短いという訳では決してなかった。その間、私が頭以外、彼女に触れることはいちども無かった。彼女が直に私のチンチンに触れることもなかった。しかしそれが私の欲望の全てだった。
そして私は目覚めた。喪失感が胸を覆い尽くした。
今まで見ていたものが夢であったということに絶望し、そして、私は幸福というものが何たるかを思い知ったのだった。
これにて、第一回の夢記録を終える。
次回は早くとも半年後とかだろうか。幸福な夢というのはそう頻繁に見れるものでは無いからして。
では、チンイーを超える幸福な夢をのんびり期待しつつ、クソッタレな現実世界を過ごしていくことにする。
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