羽生結弦写真展(グッチ銀座ギャラリー)堪能記2~新境地へ旅立つ挑戦者たちが交差する空間
グッチ銀座ギャラリーのオープニング展として開催中の「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」展を初日に堪能し、今なおその余韻を堪能している。羽生結弦のフィギュアスケーターの枠を超えた、一人の人間としての美学が表現されているこの写真展で、彼ならではの独創性、そして崇高なストイシズムを発見する。と、前回の記事でファンとしての感動を綴ってみた。今回はその続編として、この写真展の裏技的(?)楽しみ方、ファン以外の人にもお勧めしたい理由について。
写真展開催中のグッチ銀座ギャラリーは、純化された羽生結弦の魅力に支配される濃密な空間、ファンにとってはまさに聖域である。写真を鑑賞するだけでも、ファッション誌で写真を見るのとは違う至福の感動を覚えるのだが、カーテンで仕切られた別室に入るのを忘れてはならない。
ここでは、貴重なメイキング映像を見ながら、競技引退から1年を迎えての彼自身の言葉を聞くことができる。この別室に独りで入ることができたら、羽生結弦と二人きりになる!という嬉しい錯覚を覚えることができる。もちろん、このフィルム自体も、羽生結弦と、GUCCI、ELLE編集部、制作スタッフ、英語字幕翻訳者らのコラボレーションによるものであるが、独りきりで入ることができたら、羽生結弦と密室で二人きりになっているという妄想をめぐらす(?)ことをお勧めする。
アスリートとしての縛りから解放され、自由な表現への可能性が広がった今、新たな挑戦への意欲が高まっていると、羽生結弦は穏やかに語る。このコントロールされた落ち着きの中に、凄まじいクリエイティビティを沸き起こす情熱が秘められていることを、私達は知っている。彼がソロアイスショー「PROLPGUE」という前人未踏の試みを成し遂げたことは記憶に新しい。そして、この写真展も彼の新しい挑戦であり、写真の被写体となることに、クリエイティブな表現として真摯に取り組んだことが、映像から、語る言葉から伝わってくる。立派に成し遂げ、新しい境地が開けたことは、写真作品が物語る通りである。
この時期にGUCCI を纏うことは羽生結弦にとって意味のあることであるし、GUCCI にとっても、この時期にグッチ銀座ギャラリー オープニング展で羽生結弦写真展を開催することは意義がある。この写真展を観ることで、そうした希望に満ちた運命の交差の瞬間に立ち会うことができる。そして、そこに漲るクリエイションのパワーを自分に充電することができる。この場で何らかのインスピレーションを授かるかもしれないし、モティベーションが湧いてくるかも知れない。筆者もこの空間で得たエネルギーで文筆を再開することを決意し、noteでマガジンを始めた次第である。
そんなわけで、この #夏のオススメ 展覧会は、グッチ銀座ギャラリー「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」展。羽生結弦ファンやグッチファンにに限らず、何か新しいことを始めようとしている人、そのきっかけを待っている人、或は漠然とその願望を持っている人をはじめ、美しいものを愛し素直に感動する心のある、あらゆる人にこの写真展をお勧めしたい(筆者は2回目を予約済)。そして、この感動を原動力に、何かを始めることをお勧めする。
グッチ銀座 ギャラリー オープニング展
写真展「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」
会期:2023年6月28日(水) – 8月20日(日) ※会期中無休
場所:グッチ銀座 ギャラリー 東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座7階
時 間:11:00 – 20:00 (最終入場 19:30)
入場 :無料(グッチ LINE公式アカウントからの事前予約制)
Photo TAKAY
Stylist TETSURO NAGASE
Hair ASASHI/OTA OFFICE
Makeup YUKA WASHIZU/BEAUTY DIRECTION
Set Design CHIHIRO MATSUMOTO