時は止まったまま

昨日は家を出るときに鍵を忘れ
今日は会社の入館証を忘れた
コーヒーブレークに家まで歩いて
取りに行く
僕の椅子で僕の上着を羽織って
体育座りでジェームズが
YouTube を観ていた
入館証を取ってから
息子の頭をなでて家を出る
行きも帰りもいいお天気の中
グレースの事を考えていた
二人とも無謀だった
良く言えば無邪気

あの日、お母さんは『品定め』
をしたわけではない
そんな考えの人ではないだろうし
見た目で判断しようなんて
そうそう出来ない
あの瞬間に出来たことは
娘の視点で考えて、直感的に
『あり』か『なし』
でも、何故あのまま
娘を連れて行かなかったのだろう
用事があったのと、考える時間も
取ってくれたのかな
お陰で数時間お茶をする時間ができた
まさかあの直後に会えなくなるとは
二人とも思っていなかったと考える
グレースが家に帰ってから
判定結果を告げられたのだと思う
きっと彼女は『そんな心配は不要』
と反論をしたと思う
『そんな事ありえへん』と
でも、結果的には意見を
受け入れるしかなかった
全てお見通しだったのである
状況的には適切な判断と
認めるしかない

40日が過ぎて
元の様にではないけれども
連絡も取れる状態になった
それでもあの日から
状況は変わっていないだろうから
二人の時は止まったまま
誰も悪くはない
すれ違いですらない
自分の気持ちが
どうなるのかも分からないのだから
相手の気持ちが
どうなるのかも分からない
このまま風化して、消えてしまうのか？
これからもずっと逢えないままでも
変わらないのか？

というかこれはまだ未遂な話で
そもそも二人ともはっきりとした
想いは持っていないかった段階で
1週間を一緒に過ごしているうちに
分かって来るのかなあ？ぐらいに
緩く考えていた筈である

まあ、それが無邪気であり
無謀であった
でも、今回の件で
ハッキリと自分の気持ちが分かった
もう、迷いも、疑いもない
勿論、相手のあることなので
様子を伺いながら
想いを伝え続けて行こう

先程八日ぶりに
グレースからLINEが来た
電力会社からメールが届いたらしい
もう無視で良いよと伝えてから
きっと元カレが名義変更をしてないから
それまでは通知が来るのだと思う
お互いの平和な状態を確認して
ありがとうのスタンプで終わるかと思ったけど
元気にしていますか？と聞いてから
お天気の話になり
時差が2時間になった話になり＜今ココ
久々にLINEのラリーが続く…嬉しい！