再出発
ひーちゃんと、カフェみたいなところで
お話をしているていのシュミレーション
そう、もっとお話をしないと
僕は彼女のことを知らな過ぎる
仮定や想定は出来るけど
本当の彼女の気持ちや望みや
痛みや苦しみも、全然分からない
ひーちゃんは囁くように話をする子で
でも、しっかりと聞いてくれて
質問には真面目に答えてくれて
彼女には夢はあるのだろうか
恐らくひーちゃんにとっての
最初の大きな挫折の後で
ワーホリでシドニーに来たのだと思う
でも、ここでの時間は厳しかっただろうな
日本食レストランのウェイトレス
良い経験だったと思うけど
生活をするために必要だったし、キツカッタだろうな
新聞社のお仕事は
今の仕事に繋がるものだから
流石だなあと思う
日本人学校のお仕事も
なかなかワーホリでこれが出来る人はいないと思う
当時付き合っていた彼氏も
残念ながらダメンズだった
5年前にシドニーを去って、10月から東京で再就職をして
その研修中の時の土曜日に、池袋でランチをした
僕がハノイ旅行の途中で1週間だけ東京に寄った時だった
再出発を始めたばかりのひーちゃんはキラキラとしていた
5年ぶりに再会した彼女は
恐らく2度目の大きな挫折を経験していた
ひーちゃんのLINEで幾度か僕の言葉に救われたと
言われるたびに、嬉しくもなるけど
同時に『そんな簡単には救われないよ』と少し悲しく
思ってしまう
仕事の挫折は仕事で乗り越えたのだから
恋愛の挫折はまた素敵な恋をすることで
その日が来ることを願って、祈って、期待して
今日のシドニーも春をとばして
夏が来たような温かさだった
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?