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子ども達が質問をしてくる時
僕が、学童クラブの支援員だったときに小学1年生のA君に「ぶん先生が「解らない事があったら質問して」って言ったから質問したのに意味が解らない」と大泣きされた事があります。
子ども達に「解らない事があったら質問して」と伝えているのにもかかわらず、質問にきた時すぐに「自分で考えなさい」と質問できた子に答えた経験がある方は多いのではないでしょうか?僕もそう答えていました。
A君が大泣きした理由もこれです。
A君からすると解らないから質問しただけなのだから、質問したのにすぐに「自分で考えなさい」って言われてしまうのは、A君には、とても理不尽な事になってしまいます。
でも僕ら(大人)からすると「解らないと言って、自分で何も考えようとせずに簡単に質問をしている」と捉えてしまい質問にきた子へ直ぐに「自分で考えなさい」って言うのです。
多くの子ども達の考えの根本にあるのは「間違えたらいけない」「間違いはダメ」という考えなので「間違いをしないようにするためには、最初から答えを聴いた方が良い」というところからの行動になっています。
そこで僕はA君に「自分は、こう考えた。けれど、巧くいかないので教えて」と質問をして欲しい、そして「間違いをしたくなくて、答えを聞くのはわかるけれど、それよりもA君が何をどのように考えたのかを知りたいから教えて欲しい」と伝えた事で、今では、A君も自分の考えも踏まえた質問をしてくれます。
インターネットが普及する前の1990年〜2000年くらいまでは、情報も少ない時代で正解に沿って進む時代でした。2000年以降インターネットが普及しインフラも発達してネット社会が加速化されて、僕らの周りには多くの情報があり考え方も多様化してきています。
ひとりひとりが多くの情報から今の自分に合った最適解を導き出して進んでいく時代になっています。
なので、僕が関わる子ども達は、子ども達自身が考えて最適解を導き出せるようになって欲しいので、子ども達から質問がきた時には、僕から子ども達へ「どんな事を考えたのか?」を聴くようにしています。まだまだ自分の考えも無しに答えを聴きにくる子がいるので、その時には「一緒に考えてみようか?」と言って子ども達と考える時間を作っています。
子ども達の考えを聴いたり、一緒に考える事で、共有できる時間が増えたのと同時に「自分の考えは否定されない」との安心感も生まれてくるので、子ども達との距離がこれまで以上に縮まってきています。
これからも質問はたくさん受付けて、子ども達と一緒に成長していきます。