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ポーランド買い付け旅行~ヴロツワウの生地屋巡り
月曜日。
今日は生地屋さんを4軒ほど回る予定ですが、まずは朝御飯。
ホテルの近くの、素敵な中庭カフェに来ました。
クロワッサンとコーヒーが美味しかったです。(ポーランドのご飯で外れたことが一度もないです)
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1軒目。可愛い系の店へ。
今回購入する生地は全て生地ばりバブーシュ用。
小花柄が人気なので、まずはたくさんありそうなこの店へ。
このお店、質の良さそうな無地もたくさんありましたが、今回はバブーシュ用なので柄物だけ買いました。
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2軒目は、町外れの卸倉庫・ショップ地帯にあるお店。
この店は、問屋のような雰囲気で捜しがいがありました。
一応、生地の種類ごとにはなっているのですが、無地に埋もれてものすごく可愛い東欧柄があったり、宝探しに近い感覚。モロッコのラグ問屋を思い出す雰囲気です。
もちろん英語は通じないので、付け焼き刃のポーランド語の数字とグーグル翻訳に助けてもらって色々購入。
ここでは、民族柄っぽいものを中心に選びました。
下の二枚、バブーシュの形になったらかなり可愛いはず。
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3軒目。たまたま、この店が入っている建物から生地が入っているらしき袋を下げて出て来たグループがいたので、入って見たら当たりでした。メンズスーツ用生地、コート生地など服地のアウトレット。アウトレットなので、メーター数があまりなかったのが残念ですが、好みの色合いの生地がたくさんありました。こういう生地は、触って選ばないと質感がわからないので、わざわざ行く価値があります。
今回はバブーシュ用の生地だけ選びましたが、ここの生地でトートとか作っても良いかも。(ただ、トートとして商品化するほど在庫がなかったです。。。)
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翌日も数軒回りましたが、回ったお店、全て系統が異なり、仕入れ担当の趣味がはっきりわかるのが興味深かったです。最近はどこの店に行っても同じような商品ばかり見かけることが多いので、とても新鮮でした。
いいなあと思った柄は、サンプルを作り、写真を撮り、オーダー番号をつけ・・・という手間を考えると、最低でも5mは欲しいし、できればリピートしたいのですが、今回買った生地は全て最高5m、中には3mしかないものもありました。生地1mで作れるのは約10足なので、全部で30-50足。
無くなり次第終了、というか多分リピートできない生地です。
売れてしまったら、次を仕入れに行きますが、どの生地がどんな風に仕上がるか、楽しみです。
ベルリンに帰って来て、早速生地の整理。車のトランク一杯分、22種類買ってました。番号をつけてサンプルをカットし、縁かがり糸やかかとの革との組み合わせを考えます。
生地屋さんで見たときはものすごく派手かな、と思った真っ赤なポーランドの民族柄も、バブーシュサイズで見るとちょうど良い感じだったり、バブーシュにはどうかな、と思って少しだけ入れて見た大柄も面白い感じになりそうだったり、一番楽しい仕事です。
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(この写真に掲載している生地は、ストライプを除き全て完売)
それなりに厚みがあるコットンは、上の写真のような全面生地ばりに。厚地ウールは、かかとは革張りにしてもいいかな、と思います。ビスコースは昔作っていた、バブーシュリバティのように、内側生地ばりにしても良いかも。
生地ばりバブーシュを作る際に一番時間がかかるのは、縁かがり。
この縁かがりは、モロッコで伝統的なドレスやブラウスの縁に使われるもので、手で編みながら縫い付けていく、という非常に手間がかかる手法なのですが、大量生産の縁テープなどにはない、存在感があります。
今回の生地を使ったバブーシュの販売は、6-7月を予定しています。
一種類あたり、30-50足の限定になる予定なので、お見逃しなく!(メルマガやインスタでおしらせします)