
友人に【億り人】が三人ぐらいいるから、闇バイト
友人(と言うことにしておく)に、いわゆる「億り人」が三人ぐらいいる。三人ぐらい、と曖昧に書いたのは絶対に隠している人が数名いるからであーる。
ともかく、私の目の前に最低三億ある。最低でもね、最低でも……いや、もっとあるんだけどさ! このバカチンどもが!
一人は大手証券会社からシンガポール系のプライベートエクイティファンドに移った人。
もう一人は会社をバイアウトした人。
もう一人は不動産売買した人 ← この人だけはマジのマジでただのラッキー。
なのに、まだまだバリバリ働いているのが摩訶不思議っちゃ摩訶不思議。そんなもんなのかね?
てか、なーにが億だよ、バカチン! 少しは寄こせよ、タコ作!
などと怒っても仕方がないし、嫉妬してもキリがない。人のお金は人のお金。
親しき仲にも人の金。
でも世間には、人のお金をふんだくる奴がいる。だから闇バイトもとい、強盗に気をつけて欲しい。
と言っても、あんなに堂々と強盗に入られたら気をつけようがないんだけど。
だから、闇バイトを通じて強盗になっちゃう人が気をつけるべきだよ。てか、強盗すんなよ。
自宅に億なんて置いてるはずないよ。むしろ10万円すら置いてないよ。財布の中にカードすら入れてない可能性だってあるよ。今はすべてスマホ時代だからね。
500円しか奪えず、一生刑務所。もしくは、極刑なんてあり得る話だからね。
自宅に金を置いていないことなんて「当たり前 of 当たり前」なんだけど、その当たり前が分からない人って、世の中には一定数いるんだよね。
「お前の家族に被害が及ぶぞ」って言われてビビって、途中で降りれない人がいる。
警察に行く。
これだけで済む話なのに、狭い世界で生きちゃってるから、狭い世界にいると「狭い世界にいること」自体に気づかないから、途中で降りれないんだよね。
強盗しちゃうような彼らは犯罪組織の末端も末端。身体で言うと毛細血管でもない、老廃物の塊である髪の、枝毛の、先っちょみたいなもん。
おそらく福祉にリーチしなければならない人たち、あるいは福祉にリーチしても支援を受けられない人たちだろうと推察できる。
軽度知的障害か、境界知能か……
ネットでバカの代名詞として「境界知能」を使う人がいるけれど、はっきり言って差別的で本当に腹が立つ。あれ、やめた方がいいよ、いやマジで。
必要なのは揶揄じゃなく、福祉へリーチさせること。
私見だけど、日本の福祉は超絶整っている。北欧以上かよって思うぐらいに。ま、あれだ、北欧どころか他国の福祉をよく知らないんだけどね。
もし闇バイトに手を染めてしまったら、
まず警察。次に福祉(区役所とか市役所とか)。
これだけは覚えておいて損はない。どころか得すらあるかもよ? よ? よ?
もし、大金を奪いたきゃ、メガバンクに就職して、貸金庫から取りなさい。ってすすめてどうすんだ、バカ、もうバカ。
ーーここからは本題と無関係ーー
人の金をふんだくっちまえっていう映画は山ほどある。
ジャンル的にはケイパー映画って言うんだけどね、私はバカ映画と呼んでいる。登場人物がバカだから。
その歴史は古い。
1903年、エドウィン・S・ポーター監督・脚本『大列車強盗』が最初だと思われる。
しかも制作は「エジソン・マニュファクチャリング・カンパニー」いわゆるエジソン社。小学生のとき、電気漫画、違った伝記漫画で呼んだ、あの歴史的人物の、発明家のエジソンが作った映画だ。
と、このように、最後の最後に、本題と無関係の映画話をぶち込むのが恒例となってしまったのだった。
文:志井永子